Payoneer を使った 東アジアのオンラインビジネス事情
こんにちは、日本コミュニティ担当の櫻井です。
先週 マニラ(フィリピン)、ハノイ(ベトナム)で300人規模のPayoneerフォーラムが開催され大盛況に終わりました。
東アジアの急進成長国では、オンラインという新しいチャンネルでビジネスを展開する企業、個人事業者が増えています。
Payoneerコミュニティ in フィリピン
フィリピンでは英語力(公用語として大多数の国民がネイテイブレベル)を活かし、Eコマース及びフリーランス・マーケットプレイスを使って海外とのビジネス取引きを展開する多くの起業家や起業を目指す学生のネットワークが都市部で広がっています。
オンラインビジネスとしてフィリピンで特に注目されている分野は、コンテンツ・ライテイグ、デジタル商品(グラフィックデザイン、プログラミング)、コンサルテイング、アフィリエイトマーケテイング、カスタマーサポートサービスなどです。
Payoneer コミュニティ in ベトナム
一方ベトナムではSNSやスマートフォンの急速な普及により, SNSに特化したアフィリエイトビジネスが今注目されています。海外のEコマースマーケットプレイス、特にTシャツマーケットプレイスを利用し商品をネット上でプロモ、もちろんここでもアフィリエイターは外貨収益を得るのにPayoneer決済サービスを利用しています。
こういった新しいオンラインビジネスは大学でコースを設けているところもまだ少なく、ネットで得られる情報を元に起業を試みる人たちが、グループセミナーやオンラインネットワークを立ち上げ、ガイドラインやマニュアルを1から作って起業のコツをシェアしています。
日本での個人輸出ブームと同様、ベトナムやフィリピンのPayoneerコミュニティでも起業心の高いユーザーがオンラインビジネスについて盛んに情報を共有し合いネットワークを広げています。
Payoneerが支持されるわけ
この急速なPayoneerコミュニティ・ネットワークの背景には大きく2つの要因があります。ひとつは、Payoneerが新しいオンライン・ビジネスプラットフォームに決済ソリューションを提供しているということです。
UberやAirbnb*が代表例となるシャアリング・エコノミー(共有型経済)とよばれる新しいタイプのビジネス/マーケットプレイスを利用する人々がここ数年グローバル規模で拡大している一方、
フリーランスマーケットプレイス**を利用して新しい ”しごと” と ”ライフスタイル” を確立していっているオンライン・プロフェッショナルたちのコミュニティが国内・外の枠を超えて広がっており
フィンテック企業としてデジタル技術を駆使しグローバルな”オンライン・マーケットプレイス” に支払決済ソリューションを提供することによって、それらを利用してオンラインで事業を展開する、フリーランサー、EC事業者をサポートしています。
ふたつ目は、もうお気づきかもしれませんが、弊社では従来の金融機関が国際決済サービスを提供しない新興国でも”外貨支払を受けれる”オンライン・プラットフォームを提供しているからです。
ファイナンシャル・インクルージョンという言葉をきいたことがありますか?
世界銀行の調査によると世界中で25億人以上の労働能力のある成人に従来の金融機関によるサービスへのアクセスがないと推定しています。
一例ですがインドの女性58%はジェンダーの為にクレジット、貯蓄、仕事を得るのに困難であるという調査の結果もあります。
こういった新興国の人々へのサービス提供と共に、日本を含め、発展国でも敷居が高かった外貨決済口座サービスを個人事業者・中小企業向へ提供することで、人々の経済市場へのアクセスを促しています。既存の経済形態にとらわれず、インターネットを駆使し新しいビジネス(entrepreneurship: 起業)を国境を越えて展開す世界中のひとびとがますます増えていくようですね。
表題インフォグラフィクス引用:BBMS
*PayoneerはAirbnbと提携を結び、クロスボーダー決済を提供しています。
**Payoneerは海外大手フリーランスマーケットプレイス:Elance,Freelancer, 99design, PeopleperHour と提携を結び、クロスボーダー決済を提供しています。