こんにちは!日本市場担当の櫻井です。
グローバルにEコマースビジネスを展開する上で、2大マーケットプレイスebayとAmazonは海外進出を始める上で足がかりとなるプラットフォームですよね。
インターネットによるコマースのクローバル化- 特にオンラインマーケットプレイスの普及により従来小売店への卸しがメインだったホールセラーや製造業者にも直接ダイレクトに消費者へ販売する販路を提供し、またたとえ販売業未経験であっても誰もがオンラインでビジネスを始められるようになりました。
確実にEコマースでの起業、そして事業拡大のチャンスはより増えています。
今日はそんな海外マーケットプレイス販売についてWebRetailer が行った事業者アンケート調査の結果をもとに現在のオンラインコマース事情を見ていきたいと思います。
出品者の63%がマーケットプレイスのみで販売。
ショップをクローズさせられるというリスクもあり、お店を長くキープするのはそれなりの運営力が必要となりますが、それでも販路をマーケットプレイスに絞っているセラーは過半数を超えます。
自社ECサイトで売上げを上げるには、見込み客層への呼び込みチャンネルを確立しなければならないですし、マーケテイングに大きな投資と時間がかかります。
国外市場に取り扱っている商品の需要を見つけたセラーにとっては簡単にマーケットに参入できるという魅力がマーケットプレイスにフォーカスして事業を展開する戦略をとる所以でしょうか。
クロスボーダーセラーの活躍
右はebayのトップセラー数を国別にランキングしたデータとなります。(2014度調査- このデータはebayサイトでのレビューを販売売上ボリュームの目安としています。)
製造メッカの中国セラーがトップ。もちろん英国、米国、ドイツと欧米経済大国が上位を占めますが、注目すべきはやはり香港、シンガポール、マレーシアと東南アジア諸国セラーの活躍です。
Payoneerでもアマゾン東南アジアとタッグを組み先週ホーチミン(ベトナム)で400人規模のクロスボーダーセラー向けのフォーラムを開催。
また東南ア最大級の通販モールLazada (ラザダ)とパートナー提携を結び、クロスボーダーセラーの東南アジアマーケット進出のサポートを進めています。
グローバルにみても東南アジアはEコマースがいま一番熱い!です。
日本でも対中国だけでなく、東南アジア市場にも販路を拡げることを検討するのは早ければ早い方がいいでしょうね。
オンライン販売にマネージメントツールを使っていない事業者は72%
商品在庫及び売上げ管理、ショップ(カスタマーサポートも含む)メンテナンス、価格調整、複数マーケットプレイス販路の管理。事業をマーケットプレイスで展開するにはやはり多くの時間をそのメンテナンスに費やさなければいけません。
日々の仕事を能率化したりサポートするツールはマーケットの拡大と共に開発が進んではいますが、統計からはツールを使っているセラーは28%にしか達していません。
常に新しいニューカマーが市場に参入するダイナミックな業界である為、そして駆け出しのセラーはこういったEC関連サービスへのアクセスが乏しい為、ツール利用者の割合が拡大しないのではWebretailerでも分析しています。
かかる費用もありますが、定評のあるツールを探し利用することによってでてくるメリットはたくさんあるようにうかがえますね。
海外のツールとなると英語での利用となる為に、なかなか使いこなすのに時間がかかったりするものです。
海外国内を問わず、皆さんがご利用の役立つマネージメントツール、開発が進んでいるプロダクトがありましたら是非情報ご共有下さい。
今回取り上げた統計は海外で行われたアンケートがデータ元です。アジア圏のEコマースをみてとっても、韓国、中国のEコマースコミュニティと日本ではその販売戦略やターゲットに違った傾向があるようです。 Payoneerコミュニティでも加速化するグローバルEコマース市場の動向を追い、その内情に迫る情報発信ができればなといろいろ企画中。
Payoneer日本コミュニティのFBグループも始めました!オンラインビジネスに関する情報収集、共有の場を目指しております。是非ご参加ください~
統計参照:WebRetailer “10 Statistics from the Online Marketplace Seller Survey” 08/18/2014
” The World’s Top eBay Sellers ” 02/07/2014