編集者注:本記事は、SellerAppのマーケティング責任者、Arishekar N氏によるゲスト投稿です。
Amazon PPCは、商品の認知度を高め、全体的な売上を増加させる最も手っ取り早い方法の一つです。しかし、SellerAppのCampaign ManagerのようなAmazon広告を自動化するツールを利用して、PPCを完全なものにすることで、キャンペーン全体のパフォーマンスをより正確に把握できるだけでなく、オーガニック検索における順位を向上させることができることをご存知でしょうか?
有料広告というのは、見逃すことのできない戦略です。広告予算が多くても少なくても、Amazonにはどんなセラーにもぴったりの広告プランがあり、その効果を裏付ける証拠がたくさんあります。本記事は、最適な投資利益率 (ROI) を維持しながら売上とコンバージョン率を高めるための専門家からのヒントとともに、Amazon PPCの自動化に関する完全ガイドとしてご利用いただけます!
Amazon PPC広告は、Amazonの内部広告システムであり、セラーはAmazonの検索結果や商品ページに、販売している商品の広告を戦略的に掲載することができます。
Amazon PPCを利用することで、販売ブランドをより多くのユーザーに見てもらうことができ、サイト上での認知度を高めることができます。サードパーティのセラーも代理店も、この広告システムを利用することができ、ターゲットにしたキーワードや競合他社の商品ページを通じて、ユーザーに関連する商品を紹介することができます。
詳しく見ていく前に、Amazon PPCキャンペーンの主な指標とその仕組みを理解しておきましょう。
広告費売上高比率 (ACoS):これは、総広告費を総売上高で割ってパーセントに換算したものです。例えば、広告による売上が25ドルで、広告費が5ドルだった場合、ACoSは20%となります。広告キャンペーンの効果を測るために使用します。
広告売上: 広告キャンペーンから1週間以内に発生した総売上。スポンサー広告からの収益分は、SellerAppのキャンペーンパフォーマンス・レポートで確認できます。収益の円グラフが表示され、スポンサー広告経由の収益がどこから、どれだけ来たかがわかります。
インプレッション数: ユーザーに向けて広告が表示された回数。
クリック数: 顧客が広告をクリックした回数です。レポートから無効なクリックを排除し、適切な見解を生成するのに、最大で3日かかります。
SellerAppの広告ダッシュボードから、上記すべての指標を確認し、キャンペーンパフォーマンスを分析することができます。
Amazonセラーはビジネスの規模に関係なく、2021年までに効果的な広告戦略を立てておく必要があります。何といっても、Amazonには3億5,000万点以上の商品があり、商品は大量の競合他社の中で簡単に埋もれてしまいます。PPC自動化ツールを利用してAmazonで商品を宣伝した場合、利点がいくつもあります。一部をご紹介します。
上位表示: 広告主はキーワードに入札することで、商品の認知度を高めることができます。これにより、Amazon SERPs (Amazonでの検索結果表示ページ) での視認性が高まり、コンバージョン率や全体的な収益率が向上します。
オーガニック検索順位の向上: Amazon PPC plays a huge role in enhancing a product’s sales history. Amazon’s algorithms automatically place that listing on top of search results whenever a product generates huge sales.
ACoSの最適化: SellerAppのACoS計算機能を使用すると、PPCキャンペーンを計画してデータに基づいた意思決定を行うことができます。このツールは、PPCを選択するか否かの損益分岐点を特定するのに役立ちます。また、商品ページの採算性や理想的なPPC指標も明らかにしてくれます。商品のASINまたはAmazonの商品ページのURLを入力し、製造コストを加え、利益目標を設定するだけです。このツールは、ACoSを自動で計算し、投資利益率 (ROI) を最大化するためのヒントをくれます。
インプレッション数ではなく、クリック数で課金:Amazon PPCは、商品の販売実績を向上させる上で大きな役割を果たします。Amazonのアルゴリズムでは、商品の売上が増加すると、その商品ページが自動的に検索結果の上位に表示されます。
より多くのユーザーにリーチ: Amazon PPCでは、購入者が商品をクリックした場合にのみセラーに課金されます。その広告のインプレッション数には課金されません。
ネガティブキーワードを識別:ネガティブキーワードとは、パフォーマンスの低いキーワードですが、SellerAppで識別できるのでACoSを低くすることができます。高い投資利益率 (ROI) を保つには、ACoSを常に低くしておくことがベストです。ネガティブキーワードを識別することは、Amazon PPCを最適化し、トラフィックを商品ページへ誘導し、利益率を向上させるには優れた方法です。ネガティブキーワードの識別で、ほとんどコンバージョンの発生しない無関係なトラフィックを大量に誘導する、検索キーワードを排除できます。また、ネガティブキーワードの特定で、関連性の低いキーワードや、商品の想起につながらないキーワードを排除することもできます。
ここでは、強固なAmazon PPC管理戦略を構築するにあたって重要なポイントをご紹介します。
マニュアルターゲティングキャンペーンを開始する前に、顧客の検索クエリにマッチし、広告が検索結果上位に表示されやすくなるような適切なキーワードを選択しておくことが重要です。
どのようなキーワードで検索すべきかあまりよく分からない場合は、[Reverse ASIN] を開き、競合他社の商品のASINを入力します。こうすると、SellerAppのReverse ASINツールが、競合他社の商品ページを上位表示させているキーワードの一覧を表示してくれます。
Amazon広告を設定する手順は非常に簡単です。ここでは、Amazon PPCキャンペーンを一番効果的に最適化する方法について、深く掘り下げて理解していきましょう。
まず、どの商品を宣伝するかを決めましょう。商品の売上、ランキング、人気度など、さまざまな要素で選ぶことができます。スポンサープロダクト広告を選ぶかブランド広告を選ぶかですが、商品を選択する際に考慮すべき要素には様々なものがあります。例えば、高価格帯の商品を販売する場合は、沢山クリックしてもらって高いコンバージョン率にするために、スポンサーブランド広告を利用することが推奨されることが多いでしょう。
キャンペーンを開始する前に、競合他社の商品分析を行うことを忘れないようにしましょう。どの商品が一番売れているのか、コストやレビュー、その他の要素などを調べるには、SellerAppのProduct Researchツールを使用すると詳細な分析ができます。
Amazon広告は、Amazonでの売上を最適化するには有用な戦略です。Amazonプラットフォームでの販売に使用できる様々なタイプのPPC広告を提供しています。Amazonが提供するすべての広告タイプ、特にオートターゲティングのスポンサープロダクト広告と、マニュアルターゲティングのスポンサープロダクト広告を試すことをお勧めします。
この2つは、それぞれのタイプのキャンペーンの売上データを見たときに、どういった種類のキーワード・検索ワードが、販売している商品に最も適しているかについて、有効なヒントを与えてくれることでしょう。オートターゲティングとマニュアルターゲティングについて説明する前に、スポンサー広告にはどのような種類があるのかを見てみましょう。
1. スポンサープロダクト広告
スポンサープロダクト広告は、検索結果や商品ページに表示されるAmazon PPC広告の一種です。スポンサープロダクト広告は、オーガニック検索結果表示に非常に似たもので、Amazonで最も一般的なサードパーティスポンサー広告です。スポンサープロダクト広告を作成する際には、検討すべき2種類のキーワードターゲット戦略があります。それはオートターゲティングとマニュアルターゲティングです。ここで詳しく見ていきましょう!
マニュアルターゲティング…マニュアルターゲティングでは、商品を最もよく表すキーワードを手動で選択します。これらのキーワードに対して異なるマッチタイプを選択し、必要に応じて入札額を下げたり、パフォーマンスの低いキーワードを一時的に停止したりすることができます。これにより、Amazon広告主は、他の最適化の方法よりも広告費をコントロールしやすくなります。
オートターゲティング…オートターゲティングでは、PPCキャンペーンをあまりコントロールできません。できることは、CPC入札価格を設定し、すべての関連するキーワードを追加することだけで、あとはAmazonが表示方法やターゲットとする顧客を決定してくれます。
2. スポンサーブランド広告
スポンサーブランド広告では、Amazonセラーの複数の商品の認知度を上げることができ、スポンサープロダクト広告よりも視覚的に目を引くように表示されます。検索結果の上部に表示されるヘッドラインバナーと、ページの下部に表示される動画の2つのフォーマットがあり、後者の広告フォーマットは、注目を集めて収益につなげるのに効果的です。
3. スポンサーディスプレイ広告
スポンサーディスプレイ広告は、最新型のPPC広告ですが、サードパーティのAmazonセラーはあまり使用していません。スポンサーディスプレイ広告の主な目的としては、既存顧客や、商品詳細ページをチェックしたサイト訪問者を再度ターゲットにすることです。Amazonスポンサープロダクト広告やスポンサーブランド広告とは異なり、ディスプレイ広告は、FacebookやNetflix、モバイルアプリなど、Amazonの提携サイトのどこにでも表示されます。
キーワードは、トラフィック生成やコンバージョン率アップにおいて非常に重要な役割を果たします。そのため、すべてのセラーは、PPCキャンペーンに関連するキーワードに入札するというコンセプトをよく理解していなければなりません。SellerAppのKeyword Researchツールを使用することで、販売する商品やカテゴリーを連想させるキーワードを特定できます。
自動キャンペーン、手動キャンペーンのどちらを選択した場合でも、Amazonでの検索結果で上位表示を実現するには、商品ページを最適化し、SEOを向上させることが重要です。これにより、広告キャンペーンの予算を最大限に利用することも可能になります。
前のステップで、商品ページに関連するキーワードをすでに収集している場合は、商品タイトル、商品説明、特徴の中にそのキーワードを含めるようにしましょう。ただし、商品の特徴、特に箇条書きの部分にキーワードを入れすぎると、商品ページの信頼性を損なう恐れがありますので注意しましょう。
また、商品を見せる際には、商品そのものにフォーカスした写真や、実際に使用されている状態の写真など、プロフェッショナルな商品画像を使用することをお勧めします。商品ページにアップロードする画像の枚数は、6枚が推奨されています。商品ページの最適化について詳しくは、こちらのレポートをご覧ください。
Amazonスポンサー広告は、広告主が利益を最大限に得ることができるよう、情報管理されています。スポンサー広告にかける予算を把握するには、SellerAppのCampaign Managerを使用すると、投資利益率 (ROI) を測定するための重要なKPIの詳細情報を得ることができます。
広告用のキーワードをリサーチする際に、コストが販売価格の2.5%を超えるキーワードを選択してはいけない、という経験則があります。これが、「2.5ルール」と呼ばれているものです。
例えば、コンバージョン率が10%の商品をAmazonで売る場合、商品を1点売り上げるのに必要とされるクリック数は平均で10回ということになります。目標とする実質売上原価 (ACoS) が販売価格総額の25%だとすると、Amazon PPCコストは販売価格総額の2.5%を超えてはいけないということになります。
簡単な計算と、SellerAppのCampaign Managerを組み合わせて使用することで、Amazon PPCを予測することができます。
Amazon PPCコストを計算するには、次の公式を使用します。
価格 x 2.5% = 目標とするAmazon PPCコスト
PPC収益、PPC費用、クリック数、インプレッション数、CTRなどの指標の詳細を見るには、以下の手順に従って確認してみてください。
以上が、PPCコストを最適化し、ROIを最大化するためのシンプルかつ効果的な方法です。
Amazonスポンサープロダクト広告では、広告主は特定のキーワードや商品カテゴリーに対してターゲットを絞って広告を表示できます。キーワードターゲティングを選択した場合は、顧客の検索クエリに基づいて、商品が表示されます。商品広告とは、特定の商品カテゴリーや商品ページをターゲットにする場合を指します。
キャンペーンのパフォーマンスをモニタリングするには、2つの方法があります。キーワードパフォーマンスと商品パフォーマンスです。
SellerAppのSearch Term Analysis機能を利用することで、キーワードのパフォーマンスの全体像を把握することができます。Non-performing (ゼロパフォーマンス)、Under-Performing (低パフォーマンス)、Performing (標準パフォーマンス) の3つのパフォーマンスカテゴリーに分類されたキーワードの数を表示します。
また、キーワードと同様に、同じKPIに基づいて商品のパフォーマンスをトラッキングすることもできます。それだけでなく、このツールで、コンバージョンファネルの詳しい全体像を見ることができ、以下の指標を生成してくれます。
このコンバージョンファネルは、インプレッション数、クリック数、注文数を視覚的に表示します。また、これらの指標が過去14日間で増加したか減少したかが簡単にわかるようになっています。
PPCキャンペーンの最適化というのは、あらゆるキャンペーンやこの業界に通用する万能の戦略が存在しないため、なかなか一筋縄ではいきません。
Amazonはセラーの競争の激しいマーケットプレイスです。試行錯誤を重ねた広告戦略を取り入れ、2~3週間ごとにキャンペーンを検証することで、例外なく利益率を高めてくれるでしょう。言うまでもなく、重要な指標をよく分析し、それらのパラメータに基づいてデータを活用した意思決定を行えば、これまでご紹介してきた広告の導入で、ROIとコンバージョン率を大いに引き上げてくれるはずです。
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