ビジネスを行うにおいて最も大切なことは、基礎ルーティンを構築すること。
業種によって基礎ルーティンは様々ありますが、特に昨今のアマゾンにおいては、ルールの把握・遵守を常にアップデートさせる事は大きな土台になるポイントです。
そしてルール遵守を行った上で、テクニカルなディフェンスやオフェンス構築を行うことが大切です。その中で、早い変化に対応できるよう情報収集のルートを確保する事もまた重要なポイントです。
個人的にですが、アマゾンの大枠の情報収集で必ず見ているサイトはこちらになります。
【The Amazon blog dayone】https://blog.aboutamazon.com/
※日本語設定するとAmazon.co.jpの情報になるので、ご注意ください
オフィシャルサイト情報を元にビジネス体制変更させたり未来予測を行っています。
既に様々なニュースがある中で2019年に入りアマゾンは大きく変化しており、現時点で最も大きいニュースはAmazon Project Zeroですね。様々な角度からセラーに関連する内容なので、非常に多くの方がこの対策対応を追われている事と思います。
さて、本日は見逃しやすい利益獲得損失軽減に関して記事にしていきます。
利益を上げるというのは、商品を売った粗利が基本的な利益になりますが、ディフェンスを強くすることで得られる(失わない)利益もあります。
今回はディフェンスで得られる(失わない)利益でも基本的かつ見逃されやすいポイントを3つ紹介します。
ご存知の方も多いと思いますが、もしまだ知らない方は今すぐ対応すべき内容をご紹介いします。
この業務は、在庫の照合を行い、実は在庫が無くなっているのに返金されていないケースをアマゾンに報告し返金を促す業務で、月に一度の定例業務にされている方が多いですね。
アマゾンセラーセントラル内に、在庫調整レポート(Inventory Adjustments)という項目があります。
このレポートでは、FBA倉庫内で欠品なったまま、あるいはカウントされていないまま、商品を放置されている数量が確認できますので、やり方を説明していきますね。
1) セラー画面のレポート → フルフィルメントをクリック
2) 赤枠内の在庫調整レポートをクリック
3) 期間を選択
弊社では月に1回チェックするので90日間をチェックします。
まだ一度もやったことのない場合は全ての期間をチェックしましょう。
数字に着目してください。
–1になっていたら商品が不明状態になっているという事です。
+1になっていたら商品が発見されたという事です。
ほとんどの商品は–1になった後に発見され+1になっています。
この画像の場合「Kuretake商品」に関しては±0ですが、「TAKARA商品」に関しては–1になったままです。
こういう商品は倉庫で欠品しています。
このように欠品したままになっている商品を探してください。
欠品になっている商品を見つけたら、次はアマゾンに報告をしてください。
報告をするまで返金の対応はありません。
報告はカスタマーサポートにメールを送れば基本的には解決しますので、問い合わせ画面から、必要情報を伝えれば問題なく返金がされます。
この作業を行っていない場合、年間で数十万損する場合もあるので、毎月の定例作業にすることをお勧めします。
一般的に還付と呼ばれるものは消費税還付と一括りにされがちですが、仕入れ経費に対しての還付と同様に、商品販売時に支払ったフルフィルメント by Amazonの手数料明細書の還付も発生します。
意外と忘れられている方も多く、年間数十万、場合によっては数百万単位での還付漏れを起こすケースもありますので注意が必要です。
ちなみにメールタイトル「Your Amazon Seller Fees tax invoice for 日付」となってくるメール内の添付(2019年月からは指定場所でのダウンロードに変更)のファイルになります。
取得場所は以下の通りです。
Seller Central Account -> Reports –> Tax Document Library -> Generate a tax report
セラーセントラル>レポート>タックス関連文書ライブラリ>タックスレポートの生成
有名税理士事務所を利用されていても、担当者によっては忘れられている可能性もあるのでご注意くださいね。
最後ですが、Amazon FBA納品ルールの説明をしていきますね。
場合によっては売上利益にダイレクトに影響してくる大切なポイントです。
例えば、梱包やラベルの貼付が適切に行われていない商品が、Amazon FBA倉庫に納品された場合、Amazonは受領処置を保留にし、セラー宛に納品不備の連絡を行います。
出荷時は完璧に行ったと思っていても、発生するケースはあります。
例えば、段ボールがダブルでない国内用の薄い段ボールで輸送したり、海外輸送時のランダムチェックで商品が1個抜かれていたり、輸送中にPOPが破れたりとケースは様々です。
そのため納品時に発生する納品不備を解消するための作業は、アマゾンに依頼する事ができますが、当然そうすると、別途手数料が発生します。
【発生する別途手数料一部】
このように手数料が発生してきてしまうため、納品不備に関して正確な知識がないと、知らぬ間に赤字を出している状態になりかねません。
また納品ルールを完全に把握できていないと、納品が大幅に遅れてしまい、最悪別途手数料が発生するケースもあるため注意が必要です。
まず、納品不備確認方法は、以下3パターンあります。
納品不備になっている場合、必ずどこかに原因がありますので、追求し次回以降不備にならないように改善をする必要があります。
念のため、よくある不備事例4パターンを以下に紹介しますね。
1) 商品ラベルに関する問題
2) 梱包に関する問題
3) ダンボールの梱包状態に関する問題
4) FBA PLANとなにかしたの乖離があるケース
このようなケースになった場合、余分な経費を取られるのはもちろん、最悪ケースは納品要件に関する問題が繰り返し発生した際には、FBA納品の作成や修正を行う機能が一時的に利用できなくなる事例も発生しています。
そのような状態に陥らないためにも、納品不備に関してはしっかりとルール遵守をしていきましょう。
今回のコラムは基本的な事になりますが、輸出ビジネスにおいての要確認ポイントは意外と多くあります。
まずは基本的なベースインフラを確立しましょう!