編集者メモ：本ブログは、BeRGB StudioのCEOで創業者であるNikola Arezina氏へのインタビュー記事です。イラストはオンラインガイドfruskac.net社から提供されたものです。

私たちはベオグラード（セルビア）で開催されたPayoneerフォーラム で、Nikolaと出会いました。このフォーラムで、成長を続ける国際サービス事業に関するヒントを紹介していましたが、彼のライフスタイルはとても興味深く、もっと深く知るために、このインタビューを計画しました。

Nikolaは、グラフィックデザイナー、起業家、そしてプロフェッショナルな講演者であり、農村生活の擁護者でもあります。

ご自分の職業では何が好きですか？

私は常にグラフィックデザイン、コンピュータ、エレクトロニクスに興味をもっていました。生まれて初めて自分のコンピュータを手に入れた時には、新しい宇宙が私に向かって開かれたように感じました。私はコンピュータに関するすべてのことに情熱を燃やし、すぐにウェブデザインとプログラミングを勉強し始めました。

そして、8年前にBeRGBを立ち上げました。それは未だに私の情熱そのものです。世界中のクライアントに向けて、デザイン、ブランディング、および開発を手がけています。自分の事業を所有することは、一種の自由を与えられることであり、それは私にとって最も重要なことです。例えば、私はクライアントや取り組むプロジェクトを選ぶことができます。数量ではなく品質に集中することができるのです。

自由であれば、仕事においては創造的になることができ、プライベートでは快適さを感じることができます。

なぜ都会から離れる決心をしたのですか？

ある時、私は完全に燃え尽きてしまい、仕事をやめて休まなければならないと感じました。そこで、田舎に移り住む決心をしましたが、それは素晴らしい選択でした。引っ越してから1ヶ月後、私は生まれ変わったように感じました。

田舎に移り住んだ理由は少なくとも3つあります。費用対効果、自然食品、そしてもちろん自然です。そこでは思い切り深呼吸をすることができます。また、自然は創造力を高めてくれると私は信じています。

私は、近々、多くのデジタル遊牧民が大都市から脱出するだろうと考えています。彼らは、農村の生活様式についてもっと学び、そのメリットを理解するだけよいのです。

移り住んだ村からはどのようなインスピレーションを得ましたか？ 

私が越した先は、Fruška Gora国立公園の隣の村です。そこで私は山を探索し始め、豊かな文化的、歴史的遺産を見つけました。その地域を保護するために、ウェブポータルとNGOを立ち上げ、日々直面している問題に対して、世間の認識を高めようとしています。

ローマ人、ケルト人、アバール人、オーストリア系ハンガリー人など、かつてセルビアに住んでいた人々の自然と遺産を保存することが重要だと私は信じています。

あなたの現在の暮らしはどのようなものですか？以前と相違はありますか？

私は通常の就業時間にこだわっています。つまり、週末や午後9時以降には仕事をせず、早朝会議もやりません。ですから、基本的には移動中にデザインの問題を効率的に解決しようとしつとめ、コンピューターを開いて、仕事を完了しています都市と村の間にそう大きな違いはありません。

移住に興味のある技術者に対しての、アドバイスは？オタクの皆さん向けの「ガーデニングのライフハック」もお聞かせてください。

私はもともと田舎で育ったので、自然と調和して生きる方法は知っていました。もちろん、インターネット上でも役に立つヒントは常に見つけることができます。私の友人がオーガニックガーデンを所有しているので、彼からもいくつかのヒントを教えてもらっています。戦術を駆使した雑草や害虫との戦いは目を見張るものが有ります。私は彼から多くを学びました。

オタクに向けてのライフハックは持ち合わせていません。とにかくいろいろと試してみることが最も大切だと思います。自分のオフィスでミントを育ててみるのもよいでしょう。水の入ったボトルにミントの葉を加え、同僚がコーラを飲む側で、新鮮なミントウォーターを試してみては？

都市の利便性のうち、最も失うのが辛かったものは何でしょうか？

幸いにも、ここセルビアでは利便性に大きな差は有りません。ただ車は必要ですね。都会を離れて失ったと感じるものは、何もありません。オンラインで事業を運営するために利用できる、多くのツールもあります。たとえば、Payoneerを利用すれば、どこにいてもノートPCからすべての決済を直接管理することができます。

移住は極めて個人的な決断でしたが、その恩恵を受けることができたように思います。それに、私は都市との関係を完全に断ち切ったわけではありません。今でも都会で何日か過ごしていますから。結局のところ、それはバランスの問題なのです！

田舎暮らしを始めるのは、そんなに難しいことではありません。小さなことから始めてみましょう。週末、あるいは数日間、都会を逃れて簡素な食事を味わって、静寂と自然との調和を楽しんでください。もしかすると、それが、あなたが本当に探していたものかもしれませんよ。