アジアのEC: 小規模セラーが成功する可能性が高い理由

Amazonは小規模なECプロバイダがアジアに参入する障壁を低くするために、大きな役割を果たしています。

アジアのeコマースに関して、一人の小さな勇者が巨人に対抗できるのでしょうか? 統計的にみて、答えは「イエス」です。

Payoneerは先日、中国におけるeコマースの展望についてレポートし、アジアにおいて、小規模セラーが成功する可能性は大規模な競合企業と同程度であることを明らかにしました。

アジアのeコマースに大きなチャンスがあることを裏付けるデータ、そして小規模な企業が成功する秘訣を見てみましょう。

小規模なECプロバイダーの可能性

中国の消費者は、2016年、世界の1兆ドル規模のEC事業の約50%を占めています。 この数字は、あらゆる規模での世界中の企業が鎬を削る、オープンなマーケットプレイスを中国のバイヤーが受け入れていることを物語っています。

下記のグラフを参照すると、Payoneerが中国で調査したオンライン業者900社のうち、59%の年間売上高は76,000ドル以下であるということから、小規模プロバイダにも勝機があることがわかります。

Amazonの影響

オンラインマーケットプレイスを通じて毎月10億ドルの販売実績のあるAmazonも、アジア圏で、世界中の小規模なEC企業が競争できるように、環境を改善する努力をしてきました。 小規模なアジアのプロバイダは、Amazonを通し、第三者の配送業者を排除し、中国やアジアの他の地域の消費者に直接配送できるため、競争力のあるコスト構造を維持することができます。

同様に、世界中のプロバイダも、アジアの消費者にeコマースを通じた販売を実施し、直接配送できます。 従来型の事業を営む企業にとっては、アジアのマーケットプレイスでコスト効率の高い方法で自社製品のプレゼンスを創出することが困難なものになります。

小規模プロバイダとしてアジアで成功する方法

小規模なプロバイダとして、アジアでの成功をおさめるためには、大規模なオンラインマーケットプレイスに参加することです。 こうしたオンラインプラットフォームによって、アジアの消費者と取引を開始した世界のプロバイダ間で、効果的なやりとりが可能になります。 この低コストのマーケットプレイスのおかげで、プロバイダーは規模にかかわりなく、公平な競争ができるようになっています。

小規模なプロバイダにとって、もう一つの競争力の強みは、ローカルプロバイダとの差別化を構築することです。 アジアの消費者は、ローカルの業者で価格に見合った製品が見つからないと、ウェブ検索を試します。 したがって、ローカルの商店や、業者が提供している製品を調査し、品質と価格の両面で価値を最適化する必要が出てきます。

ロジスティクスやマーケティングの機会や問題の調査も必要です。 世界のeコマースにおいては、マーケティングの効果に影響する文化的な要因を理解し、強力な顧客エクスペリエンスを実現することが大切です。 サービスの提供が困難である場合や、自国市場からサービスの提供までに時間がかかりすぎる場合には、ローカルのベンダーと提携する必要があるかもしれません。 適切なパートナーを見つけるには時間がかかり、リスクも伴います。

結論

eMarketerによると、世界中で20億人以上が2019年までにオンラインでショッピングをするようになります。 中国とアジアの消費者は、現在もそうであるように、今後もこうしたバイヤーの大部分を占めると予想されています。小規模な企業には絶好の機会! それを活用するための最適な戦略をえられるかどうかは、eセラー次第です。

Neil Kokemuller

Neil Kokemuller has been a college marketing professor since 2004. He has also been an active business, marketing and education writer and content media website developer since 2007. Kokemuller has additional professional experience in retail and small business, and holds a Master of Business Administration from Iowa State University.