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徹底解説!東南アジア大手ECプラットフォーム『Lazada』

 

徹底解説!東南アジア大手ECプラットフォーム『Lazada』

Lazada』は2016年に中国のIT大手アリババが資本参加し、2017年に買収したことで一躍有名になりました。この流れからも東南アジアのEC市場が重要視されていることが伺えます。

サービス展開国はインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、タイの東南アジア主要6ヶ国。現地EC+越境ECのスキームでサービスを提供しています。

今回は、東南アジアでEC・越境ECを展開しているECプラットフォームの『LAZADA』をご紹介します。

<この記事の内容>

  1. 成長市場!東南アジアECLazadaの歴史について
  2. Lazadaの仕組み(概要)・プラットフォームの特徴
  3. Lazadaのインターフェースの言語は?セラー向けサポートについて
  4. Lazadaの物流について
  5. 各国市場のショッピングトレンドと消費者の特徴
  6. 取り扱い商品
  7. 偽造品・模倣品への取り組み
  8. アカウント申請と販売開始までのプロセスについて
  9. セラーセンターの使い方について(実際の販売方法)
  10. セラー評価の仕組み・顧客とのトラブル対応について
  11. LazadaからPayoneerで支払いを受取る方法
  12. マーケットプレイス内の広告キャンペーンについて
  13. まとめ

1. 成長市場!東南アジアECとLazadaの歴史について

主要6か国あわせると世界第3位の人口規模!EC市場は急拡大!!

Lazadaがサービス展開している東南アジア主要6か国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、タイ)は、市場としてとらえると規模が大きく、成長率が高い魅力的な市場です。

人口は、約5.7億人(6か国合計)で、中国、インドに次いで3番目の人口。実質GDP成長率の予測も5.2%と成長が見込まれております(2018-22年)。そして若年層の人口が多く20歳から49歳の若者が人口の45.3%を占めています。2025年にはインターネット市場全体で約30兆円規模になると予測がされており、その中でもEC分野は約15兆円とその過半数を占めるほど急成長すると予測されています※1。
※1 Google TEMASEK BAIN&COMPANY “SEA E-Commerce 2019”

成長市場のEC業界では、様々なプラットフォームがありますがその中でもアリババが運営しているLazada、テンセントが資本参加しているShopeeが複数国にまたがったサービスを展開し大きなシェアを占めています。

LAZADAは2012年にインドネシア・タイ・ベトナム・フィリピン・マレーシアで創業しました。2014年にはシンガポールでビジネスを開始し、2016年には主要6ヶ国での年間総流通総額が約1,300億円を達成。そして同年にはアリババが資本参加をしました。その後2018年までの間に、小売業者の数が4.5倍、 女性の顧客が2.5倍、ファッション事業が2倍に増加し、市場は拡大をしています。

このように、成長著しい東南アジア向け越境ECのLazadaの活用もご検討されてみてはいかがでしょうか。

2. Lazadaの仕組み(概要)・プラットフォームの特徴

現地ECと越境ECの2つのサービスを展開。海外から参入が容易な越境ECを強化

Lazadaには現地ECマーケットプレイスと越境ECマーケットプレイスがあり、中国ECにおける天猫(国内EC)と天猫国際(越境EC)のような仕組みになっています。越境ECの特徴としては、出店企業の販売体験を向上の為、6か国への参入をLazadaの越境ECサービス1つのソリューションで各国のビジネスに対応できるようにしている点です ※2。
※2 商品カテゴリーによって取り扱い可否があります。

  • 1つの契約で6か国での販売をカバー
  • 1度の商品登録で6か国のサイトに掲載
  • 1つの物流スキーム(Lazada Global Shipping)で6か国に配送
  • 1つの決済ソリューションで6か国の決済に対応

Lazadaは、2012年からBtoCサービスを展開してきた中で、消費者への利便性の向上はもちろんのこと、販売する出店者の利便性向上の為、バージョンアップを重ねてきています。
その中で公認店舗制度のLazMallは1つの成功した施策です。LazMall店舗は各ブランドのオフィシャルショップのことで、ユーザーがより安心してネット通販ができるように設立されました。
LazMall店舗では、この3点を厳守する必要があります。

  • Authentic(100%本物保証)
  • 15 Days Easy Return(15日間の返品)
  • 7 Day Delivery(7日以内の到着保障)

今年2020年には日本での出店サポートも開始し支援体制がさらに強化されました。

3. Lazadaのインターフェースの言語は?セラー向けサポートについて

店舗を開設すると、管理画面からLazada大学のトレーニング講習が受けられます。

また、アリババ株式会社内にあるTmallジャパン株式会社にも窓口があるので、運営していく上で生じた疑問点や、Lazadaでのプロモーション参加方法等、随時連絡することができます。

4. Lazadaの物流について

日本から各国まで自社の物流網

出店企業は、以下の手順で6か国の購入者まで商品を届けることができます。新型コロナウイルスの影響で、利用されている配送手段が使えなくなった、大幅な遅延が生じたという話がありました。しかしLazadaは、アリババグループの物流企業菜鳥物流がアジアエリアをカバーしているため、物流が止まることなく購入者の元まで届けることが可能です。

<Lazada越境EC出荷までの手順>

  1. 発送用のラベルをセラーセンターで出力
  2. 物流システムに送り先の必要情報を入力しトラッキング番号を出力
  3. セラーセンターにトラッキング番号を入力
  4. 日本の指定場所にラベルを添付し納品

5. 各国市場のショッピングトレンドと消費者の特徴

これまでの東南アジアはまだまだ低所得層が多く、商品価格が重視される傾向でした。ところが、ここ数年、より品質の良い商品、機能性の高い商品を求める機運が高まってきています。

また、モバイル普及率も急速に上昇し、各6か国では以下の通りです。

インドネシア マレーシア フィリピン シンガポール タイ ベトナム
インターネット
普及率
50% 79% 63% 84% 82% 67%
モバイル
普及率
67% 68% 58% 82% 80% 73%

国によって差はありますが、総じて普及は進み、インターネット普及率は平均で63%になります。

SNS利用率も高く、新しいもの好きな国民性も相まって、SNSから最新情報や人気商品を探し購買するという消費傾向が強いと言われています。インドネシア・タイ・フィリピン・ベトナムの4か国でフェイスブック利用者数の約15%を占めています。そのためSNSを活用したマーケティングは販売を成功させるための有効な手段となっています。

東南アジアのECの黎明期から事業を開始したLazadaは、現地のニーズに合わせながらプラットフォームとしてサービスを増やしてきました。決済・物流・集客と需要に合わせて進化し続けています。

6. 取り扱い商品

Lazadaで販売できる商品は?

Lazadaは総合ECプラットフォームであり、一部の禁止商品※3を除き全てのカテゴリーの商品を販売することができます。

しかし、6か国共通の通関ではなく各国で異なるため一部販売が出来るカテゴリー、出来ないカテゴリーがあるのでご注意ください。具体的な商品についてはTmallジャパン株式会社Lazada担当『lazadajp@report.lazada.com』へお問い合わせをお願いします。

※3 禁止商品の一部

  • 中古品
  • 法律で禁じられている商品
  • 販売許認可のない商品
  • 偽造品・複製品
  • 暴力、人種差別、憎悪を助長する、または宗教的信念を傷つける商品

7. 偽造品・模倣品への取り組み

Lazadaは模造品・偽物への取り組みも熱心に行っています。その中の1つとして正規ブランド・認定店舗のみが参加できるLazMallのマーケットプレイス拡大が、模造品を防ぐ役割も果たしています。

LazMall正規店舗にはLazMallのバッジが付与されます。

万が一、LazMallで偽造品を買ってしまった場合には、購入金額の2倍を購入者側に保証しています。

LazMall出店基準〉

  • 自社ブランドまたは正規ディーラーの証明
  • 24時間以内発送率が95%以上
  • セラー評価が70%以上 等々

上記の基準に満たないセラーはLazMallでの出店が停止されます。

LazMallは偽造の防止を徹底して行うことで、顧客に評価されています。また、LazMall以外の出店者についても星評価や口コミで信憑性や信頼性を確認することができます。

8. アカウント申請と販売開始までのプロセスについて

セラー登録については、まずはTmallジャパン株式会社Lazada担当『lazadajpreport.lazada.com』まで問い合わせていただくことになります。

法人のみ出店可能です。出店費用は一切掛かりません。

出店プロセス

  • お問い合わせ
  • 必要情報の提出

必要情報をまとめたエクセルに記入が必要です。(会社名、連絡先、Payoneer登録メールアドレス等)併せて法人であることの必要書類の提出も必須となっています。また、(会社法人番号、役員パスポートコピー等)必要書類の中の一つにブランド取り扱い証明書というものもあります。

証明書は、日本での販売ブランドの商標登録書をはじめとして授権書等が必要になります。

プロセスに関して不明点があれば、Tmallジャパン株式会社Lazada担当『lazadajp@report.lazada.com』までお問い合わせください。

9. セラーセンターの使い方について(実際の販売方法)

1.商品名、カテゴリー、商品写真、ブランド名の記入

商品写真は6枚迄掲載可能です。

2.価格設定

販売価格を設定します。大体日本の売価の1.5-2倍程度が目安です。

3.商品説明

画像の挿入ができます。

動画についてはYouTubeのリンクを添付することができます。

英語に加え、現地語の表記がある方が販売は伸びます。検索キーワードの設定もここで行います。現地語、英語でできるだけ多くの検索ワードを入力してください。

4.サイズ設定

梱包後のサイズ(縦、横、高さ)と重量を設定します。この数字と運賃(日本指定倉庫⇒各国顧客迄)がリンクしますので間違いないように記載してください。

10. セラー評価の仕組み・顧客とのトラブル対応について

・受注から発送(ステータスの変更)までは2営業日以内に行う必要があります。

・顧客からの問い合わせの回答期限はないようですが、購入率に直接影響しますので、毎日回答することが推奨されています。

・偽造品の販売が確認された場合や深刻なルール違反が発覚した場合、警告の後改善が見られなければ店舗がクローズするケースがあります。

・顧客からのクレームなどがあった場合の対応も評価対象です。

11. LazadaからPayoneerで支払いを受取る方法

ここでは、Payoneerを支払い受取り手段として紐づける具体的な操作方法を紹介します。

PayoneerはLazadaと提携して、セラーにエンドツーエンドのソリューションを提供しています。Payoneerを利用して頂くことで、各国で販売した売上を日本円で引き出すことが可能になります。

店舗開設時にPayoneerIDをLazadaアカウントに登録いただくと、Lazadaと連結確認をするメールが届きます。そのメールで確認をするとアカウント連結が承認されます。

セラーセンターにログインして、[settlement]をクリックします。

入金サイクルは毎週金曜日です。受取った資金は、国内の銀行口座に引き出すことができます。

12. マーケットプレイス内の広告キャンペーンについて

Lazadaでは、様々なマーケティング手段が用意されています。セラーのSNSとの連携も可能です。

  • サイト内トップバナー
  • フラッシュセールスロット
  • SNSアカウント連携
  • ソーシャルコマース
  • リスティング
  • オフラインイベント

13. まとめ

Lazadaプラットフォームを活用すれば、東南アジア市場へワンストップで参入し販売を開始できます。各国でECの利用率が上昇しているこの機会に、利便性の高い大手プラットフォームを活用し販路拡大を検討してみませんか。

東南アジア市場に興味のある方は、Tmallジャパン株式会社Lazada担当『lazadajpreport.lazada.com』まで問い合わせてみてください。


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Misaki Takemura

Payoneer Japan シニア・マーケティング・マネージャーとして国内のマーケティング・PRに従事。Web・PRエージェンシー、大手ネット通販や外資IT企業などを経て、2019年7月より現職。