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スモールビジネス運営時のワークライフバランスの取り方

スモールビジネスを運営していると、仕事が生活の中心になってしまいがちです。つまり、自分のビジネスを大切にし、成功させることに集中しているということです。しかし、リラックスしたり、大切な人たちと過ごしたりするなど、仕事以外の時間を生活の中で確保することはとても大事なことです。

もちろん、適切なワークライフバランスは人それぞれですが、ここでは、働きすぎを止め、私生活の時間を健康かつ良好にするためのヒントをいくつかご紹介します。

1. 今に集中する

マルチタスクは誰もが憧れることですが、それは単なる理想でしかありません。1度に複数のことをやっても、時間の節約にはならないのです。つまり、どの作業も大して進まず、後であらためて作業をする羽目になるということです。

そうではなく、目の前の作業を終わらせてから、優先順位リストの次の作業に移るようにしましょう。プライベートの時間についても仕事についても同じことが言えます。例えば、彼女とランチをしているときに、仕事の電話に出てはいけません。彼女にも電話の相手にも、迷惑なだけです。

2. 境界線を引く

同様に、仕事をプライベートに持ち込まないことも重要です。今、私たちはみなスマートフォンを持っており、24時間365日いつでも連絡がつくようになっています。ただし、連絡がつくようにするかどうかは、選択できるのです。まず仕事をする時間を決め、その時間以外は連絡がつかないようにしましょう。

家族との食事中にEメールをチェックしたり、プールにノートパソコンを持ち込んだりしないようにします。プライベートの時間が文字通りプライベートなものになれば、かなりリフレッシュできる上、より多くのエネルギーを仕事にかけることができますし、同じ時間でより多くのことを終わらせることが可能になります。

3. 2週間の休暇を取得する

信じられないかもしれませんが、2週間の休暇を取っても、ビジネスが立ち行かなくなることはありません。もしそれで立ち行かなくなるのなら、時間管理だけでは済まない問題があるということになります。適切なシステムと有能な従業員を確保して、その2週間は、自分がいなくてもビジネスが回るようにしておきましょう。

研究結果によれば、普段の仕事のストレスから解放され、リラックスできる状態になるには1週間かかるといわれています。1週間だけ休暇を取得しても、ストレスを解消する効果は得られないということです。

4. テクノロジーで動かす

テクノロジーを利用して負担を軽減することで、適切なワークライフバランスにする方法はたくさんあります。多くのツールには、スモールビジネス向けの無料プランまたは低価格プランが用意されているので、必要な機能にのみお金を払えばよいのです。

世の中には、さまざまなSaaS自動化ツールがあります。経理、予約スケジュール、Eメールマーケティング、給与計算など、数え切れないほどです。例えば、Payoneerは、サプライヤーや請負業者への月次払いを自動化できます。

自分自身のタスクを自動化するだけでも明らかなメリットがありますが、従業員の作業も自動化するのが有効です。従業員が時間に余裕を持てれば、貴方は自分の仕事をいくつか任せられるようになり、オフィスにいる時間を減らせるかもしれません。

5. 体のケアを怠らない

体の健康は、ワークライフバランスに根本的な影響を与えます。当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、歯痛が、仕事でもプライベートでも誤った判断を下したり、従業員や大切な人との関係を損ねたりする原因になりかねません。

逆に、体の調子が良ければ、仕事もプライベートも効率よくこなせるようになるでしょう。ストレスが軽減され、集中力が高まり、仕事の生産性が向上するはずです。そうすると、楽しいことに使える時間が増えます。体のケアには、定期健康診断や歯科検診、運動、健康的でバランスのとれた食事、そして何よりも十分な睡眠が含まれます。

6. プライベートをスケジュールする

時間管理のスキルは仕事以外にも活用できます。仕事の打ち合わせや大切な用事だけでなく、楽しみも予定の中に入れましょう。楽しいことを計画するなんて考えたくないかもしれませんが、そうでもしないと、時間に余裕ができるのを待っている間に、人生の「楽しいこと」が二の次になってしまう可能性があります。

プライベートのイベントをカレンダーに記入し、見込み客との打ち合わせと同じくらい大切にします。家族との夕食の時間を決めておき、時間通りに帰宅できるよう30分前にリマインダーをセットしておきましょう。夜にバーで友人と会って飲むのも、朝のちょっとした散歩も、カレンダーに入れておくとよいのです。

ビジネスが成功しても、人生を乗っ取られてはいけない

ビジネスを成功させること、家族との絆を深めること、友人との楽しい時間、趣味や健康を大切にすること、そのすべてを楽しむことができます。ワークライフバランスを見つけるのは試行錯誤が必要となるので、自分にぴったりなものを見つけるには時間がかかることでしょう。しかし、健康と休暇を大事にすることで、よりよいワークライフバランスを保ちながら、充実したプライベートと仕事を楽しむことができます。

 

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Misaki Takemura

Payoneer Japan シニア・マーケティング・マネージャーとして国内のマーケティング・PRに従事。Web・PRエージェンシー、大手ネット通販や外資IT企業などを経て、2019年7月より現職。