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アメリカのSNS事例レポート

SNSを再定義する

変化の速いSocial Network Service (SNS) 業界ですが、Facebook、Twitter、Instagram、LineなどのSNSを活用するソーシャルメディアマーケティングに注力する企業も、今では一般的なこととなってきました。ただ写真を投稿したり、記事を書くことは簡単そうに見えて、継続するとなると思いのほか大変なことに気付かされているマーケティング担当者も多いのではないでしょうか?そもそもSNSを活用する目的を見失ってはいないかここで再度振り返って見ても良いかもしれません。

ソーシャルメディアマーケティングの最大の魅力は、マスメディアによる一方的な広告でブランドの認知度を増やすことだけでなく、その成功の一部はどれだけ多くのユーザーにブランドが共感され支持されるかというところにあるのです。

まだまだ日本では広告や戦略といった方法でソーシャルメディアマーケティングを攻略しようといった古い慣習から抜け出せない事例が多く見られます。

 

ここでアメリカでの成功事例を2つお伝えすることで、ソーシャルメディアマーケティングの魅力と成功を再認識できる機会になれば、今みなさまがSNS上で発信している写真や記事を見直すきっかけになるのではないでしょうか?

愛されるSNS「Letterfolk」

まず紹介するのは ご夫婦で経営している小さい会社「Letterfolk」木製のフレームとフェルトの文字を販売しています。どんなものかはこちらを見ればすぐにわかります。

https://www.instagram.com/letterfolk/

Instagram上で彼らが発信するセンスの良い写真とフレーズが多くのユーザーに支持されています。ボードに飾られたメッセージがシンプルだけど、とても愉快だったり、共感を呼ぶものだったり、家庭的な投稿にユーザーがマネをしたくなる要素がたくさん詰まっています。投稿写真の中には自分たちのポップアップストアの日程予告やキャンペーンなどの告知をしている文字がさりげなくあったり、全体的なブランドのイメージをSNS上でしっかりと作りあげていて、そこに共鳴するファンの間で活発なコメントのやりとりが行われています。

また購入者たちが自分で作ったフレーズをフレームに飾った写真を投稿することでさらなる拡散につながっています。

有名企業にまで上り詰めた「APOLIS」

次に紹介するのは兄弟で立ち上げたブランド「APOLIS」https://www.apolisglobal.com/

人気に火をつけたの商品がカスタマイズできるマーケットバッグ。このバッグを持つ西海岸ファッションインフルエンサーによるSNS投稿で広く認知されることになりました。

でも本当の成功はこのブランドが発信する企業理念、商品開発までのストーリや社会貢献活動に共感する支持者を得たことにあります。今ではLAとNYに実店舗も出店し、雑誌やテレビなどのメディアにもよく取り上げらえています。

大企業に負けないマーケティングが出来るSNS

どちらの会社も家族経営の小さな会社が、一つの商品に対して大手企業にも負けない認知度を得るだけに限らず、彼らのビジネスに共感し支持してくれるファンを得ています。

そしてそのファンはこれからも彼らのビジネス展開にソーシャルネットワークを通じて関わったり、共に創り上げていく楽しみを見出して応援しています。

このつながりこそが本来のソーシャルメディアマーケティングの成功と呼べるのではないでしょうか?

みなさんの投稿はせっかくSNSを使っていても、一方的な宣伝投稿になってはいないか、再度見つめ直して見てください。

Mitsutoshi Murata

株式会社プリンシプル 代表取締役 船井総合研究所WEBコンサルティングチーム コンサルタント、チームリーダーを経て、2013年、株式会社プリンシプルを設立。メンズの総合セレクトショップ フリースピリッツ立上げ。2014年より越境EC事業を開始し、2016年、越境ECが全体の売上構成比20%に成長