マーケティング、販促

アメリカで売るためのランディングページの考え方

ホームページとランディングページの違い

ホームページとランディングページの違いはお判りですか?小売業に例えて説明すると、ホームページは会社の店舗として考えられます。 お客様は自由に立ち寄り、 そこに並ぶ商品を見たり、ブランドの価値感を感じたりできます。

ホームページは一般的にお客様にとって必要な情報を提供し、サービスの利用や商品の購入を検討していただく場です。ではランディングページの役割は何でしょうか?

Webサイトにおいて、サイト訪問者が最初に訪れるページのことを、“訪問者が着地するページ”という意味でランディングページ(Landing Page=LP)といわれます。 ランデイングページの役割は一つ。

それはコンバージョン(conversion)を得ることです。コンバージョンとは問合せ・資料請求・注文していただくこと。ページに訪れたお客様に氏名や連絡先を記入してもらい、特定できる状態に転換(conversion)いただくことです。

例えるなら店舗以外の場所にブースを置いて、ブースを訪れた人々に価値ある情報を提供する目的で連絡先を記入してもらいます。今後の会社と顧客の接点を作ることを目的として、オンラインではネット広告にリンク元を設定し、1ページで問合せ・資料請求・購入を促す、独立したページを作ります。

どんなランディングページが高いコンバージョン率を得ているかとその理由

1.メッセージマッチチング

メッセージマッチングとは、広告コンテンツとそれに対応するランディングページを、同様の見出し、画像、ブランド、色、行動を促すフレーズ、つまりハイライトされたオファーで調整するプロセスです。

メッセージの一致性が強いと、ユーザーエクスペリエンスは最初から最後まで一貫しており、ランディングページのコンバージョン目標を達成する可能性が高くなります。

Powered by search社が手がけたレゴランドのチケット予約の広告です。とても楽しそうな色合いの広告で、つい見てみようかなと思いますよね。

そしてこちらがランディングページです。

ここで注目すべき点は 広告とランディングページのデザインの一貫性です。このことがユーザーに正確な詳細情報にたどり着いているという安心感を与えます。
“そして “Online Tickets Guarantee Entry”(オンラインチケット購入者の入場を保証します)と2歳児以下無料のユーザーにお得さをアピールするCTAテキスト。赤色で目立つCTAボタン“BOOK ONLINE NOW” 。

このアピールポイントがユーザーに5秒以内に伝わらなければ、ユーザー興味を失いコンバージョン率は上がらないと言われています。

2. 1:1比率

ランディングページは1つのコンバージョン目標を宣伝するために作成された独立したページであるため、クリック可能な要素は1つであるべきです。( Call-To-Action CTAボタン)ページ上に他のナビゲーションや外部リンクはありません。 これをとても明確に成功させているのがTaboolaのランディングページです。

このページの特徴は左上のTaboolaロゴはホームページにリンクされていません。ヘッダーやフッターのリンクはなく、このページから見込み客を奪うことのできるソーシャルメディアのリンクもありません。

ページはTaboolaアカウントを宣伝しており、すべてのリンク先ページの要素(見出しと小見出し、コピー、イメージ、CTAボタン)はオファーに関連しています。
ページには3つのCTAボタンがありますが、それらはすべて同じポストクリックアクションを促進します:Taboolaアカウントにサインアップします。

したがって、このページでは、すべてのCTAボタンが同じオファーを促進するため、1:1のコンバージョン率を維持しています。 オーディエンスをオファーに集中させ、ページ外のナビゲーションリンクをすべて削除してページを利用するように仕掛けています。

3.Call – To – Action

ランディングページのCTAボタンは、クリックコンバージョンを決定するものであるため、クリック後のランディングページの最も重要な要素です。

ボタンはすぐに訪問者の注目を集め、クリックしやすい大きさである必要もあります。
CTAボタンは注意を必要とするため、背景や他のすべてのページから目立つ色を選択します。
The Plated ウェブサイト

まとめ

このようにアメリカのランディングページの特徴は色調や洗練されたデザインで見せ、画像と訴求力のある短い言葉で、いかにシンプルにユーザーとの接点を結べるかにあります。

しかしランディングページの出来が100点でも、検索ワードが0点なら、成果はゼロです。入口から出口までをフローで眺め、全体の整合性がとれない限り、良い成果は得られないのです。

本来ランディングページとは、ユーザーの瞬間的な興味に一番早く対応するためにに適したページです。だから広告からダイレクトに着地させ、1ページでユーザーが得たい情報を提供するための接点をもつという、極めて短い集客ラインにすることが理想的だと考えられます。

Mitsutoshi Murata

株式会社プリンシプル 代表取締役 船井総合研究所WEBコンサルティングチーム コンサルタント、チームリーダーを経て、2013年、株式会社プリンシプルを設立。メンズの総合セレクトショップ フリースピリッツ立上げ。2014年より越境EC事業を開始し、2016年、越境ECが全体の売上構成比20%に成長