アマゾン販売攻略の一つ「レビュー調査」
好きな商品があれば、国際競争力を向上させられる?!
過去いくつか売上利益を上げる系記事をアップにしてきた中で、今回は成功失敗の明暗を分ける重要なポイントである「レビュー調査」について記事にする。
過去関連記事はこちら↓
【Amazon人気商品から見る、成功のために抑えるべきポイント5選】https://blog.payoneer.com/ja/e-sellers-ja/marketing-promotions-ja/5-key-for-success-from-amazon/
【アマゾン輸出 利益向上で見逃しやすいポイント3選】
https://blog.payoneer.com/ja/e-sellers-ja/industry-tips-sellers-ja/amazon-export-howtobeprofitable/
目次
- 成功を継続する1つの考え方
- 実例を見てみよう
- まとめ
<成功を継続する1つの考え方>
そもそも輸出で売上継続しやすい考え方とは何だろうかと試行錯誤する事が一般的だ。
これは既に商品を持っている場合でも、これから開発する場合でも直面する問題だ。
海外AmazonにおいてもSEO対策、広告戦略など基本的なオフェンス施策がある中で、成功を継続し続けている人が行っている一つの事がある。
パッと思いつくのは「ライバルがいない(少ない)マーケットで販売する」ということだろう。
ではどのような考え方でマーケット選定を行うのか。
国際競争という大前提の中、日本にいるメリット・独自性メリットを活用する事が大きなポイントと考える。
例)
- 地の利を生かした優位性
- 日本特有の技術、優位性
- 日本企業が保有している技術
- 特許取得している技術
などが、一般的に言われる独自性である。
この考え方を活かしてマーケットリサーチ・商品開発を行い深堀していくと最終的には「日本しかできない・限定企業でしかできない」にたどり着くことになる。
今回の記事では中国生産との競争、各国の生産競争がある中で少しでも成功角度を上げる考え方の実例を説明していく。
<実例を見てみよう>
<日本食ブームで火が付いた花かつお?>
この商品はBONITO FLAKESカテゴリー(大カテ:Grocery)のベストセラー及び2位を維持している商品だ。
日本食ブームが後押しし、というのはもちろんだが高ランキングを維持しているのはそれだけでない。
Groceryカテゴリーでランキングを伸ばしている、理由は↓レビュー画像の通り猫用鰹節として利用されていることが大きな要因だ。
Read Reviews that mention(レビューでの関連性の強いワードをピックアップしている)を見てみると、猫の餌関連が多いのが見て取れる。
レビュー構成比からすると購入者の50%前後が猫の餌用として利用している。
更にレビューを読んでいくと、「Diabetic(糖尿病用に)」として利用している購入者もいるため、さらに深堀したマーケティングが可能な商品であることも伺える。
※PET商品系含め各種認証が必要になるケースがあるので注意が必要
ただ勘の良い方はお気づきかと思うが、猫用の同類商品があるのではないか?といった点に疑問を持つだろう。
「なぜ売れているのか?」だ。
ちなみに↓こちらが競合同等猫の餌(Bonito Flakes)の一番の競合品になる。
よく見ると理由は明確で、1oz当たりの単価の差であることが分かる。
コスパが圧倒的なのだ。
「お徳用 花かつお(人間用)」 $2.27/1oz
「英文猫用鰹節(猫用)」 $4.50/1oz
画像上部にあるPurchased 1 itemを見て取れると思うが、個人的に気になり上記商品を購入し比較したところ、原材料も同様同等の鰹節であったことが確認された。むしろ「お徳用 花かつお(人間用)」の方が味の仕上がり状態、保存充填状態が良いと感じる。
1点ポイントを上げるとすれば、猫用の商品の方が細かく削られているため、猫にとっては食べやすいのではないかと感じる点だろうか。
これは、あくまで一事例となり他にも同様事例の商品が数多存在するため、輸出の醍醐味である「ところ変われば価値変わる」をAmazon.com及びその他海外Amazonで確認できるので「レビュー調査」では日々勉強させてもらっている。
<まとめ>
意外とフォーカスが当たらないが、日本はまだまだ技術力はあるものの1点集中の日本マーケット志向のプロダクトアウトで考えがちで、マーケット需要を見逃しているケースが多いと感じる。
事例紹介「鰹節」においては、冒頭触れたポイントの「地の利を生かした優位性」「日本特有の技術、優位性」に該当となるだろう。
ファクトフルネスという言葉があるが、日本人は日本の商品に対して「もったいないフィルターをかけているケース」が非常に多いので、販売者の方は「がっつりマーケットイン意識」で見てほしいと思う。
人は誰でも「興味ある商品」「好きなもの」があると思う。
商品レビュー調査をすると、意外と簡単に見つかることも多く、自社で持っている商品も同様だろう。
※英語が苦手な場合でも日本語翻訳をすればニュアンスは理解可能
成功失敗の明暗を分ける重要なポイントと始まった本記事だが、マーケットイン思考を販売者が強く持ち、商品開発や商品ブラッシュアップを行うことにより、より国際競争力の強い商品を作るチャンスは多く転がっていると思う。
それが売上拡大・利益拡大はもちろん、地域貢献・地方創生・日本社会活性化に多少なりとも貢献できるのではないかと考えている。