*注 以下の記事は中国語の原文を翻訳したものであり、一部中国セラー向けの内容・情報も含まれます。日本からの出店についてのお問い合わせは、直接Lazada(ラザダ)へご確認下さい。
この地図をよく見てみると、ある共通点に気づくはずです。それは、みな「ブルーオーシャン市場」と呼ばれる地域であることです。マレーシア、シンガポール、タイ、フィリピン、インドネシア、ベトナムなどの東南アジア地域は、5億6千万人が暮らす広大な地域でありながら、まだAmazonが進出していない有望なeコマースの未開拓市場なのです。
アジアの中では中国とインドに次いで、東南アジアが最も魅力的なeコマース市場であるといわれています。島国ではオンラインショッピングの利便性が広く浸透していることもその一因です。東南アジア経済は急速な成長を遂げており、今後増加傾向にある消費量を賄えるだけの供給能力を早急に整える必要があります。データ統計では中国における電子小売業の普及率は7%であるのに対して、東南アジアでの普及率はわずか1%だとされています。東南アジアのeコマース市場は、中国のシステムを模倣する形で急速に拡大している反面、中国と比べてその需要量に大きな差があります。
EC業界をよくご存知の方なら、地域特化型のECプラットフォーム(中国のタオバオ(淘宝)など)はその地域において、非常に成功しやすい、という法則にお気づきのことでしょう。2012年にシンガポールで設立されたLazada (www.lazada.com) も、そのような地域特化型プラットフォームのひとつです。東南アジアの地域情勢を巧みに組み入れた設計で、設立からわずか3年で東南アジア最大のECプラットフォームといわれるまでに成長しました。現在、Lazadaの年商は10億ドル(約1,241億8000万円)に達し、一日の平均訪問者数は400万人、固定出品者数は15,000人にのぼります。また東南アジア地域にEC界の大手企業(Amazon)が進出していないという環境も、Lazadaが爆発的な繁栄を遂げた一因でしょう。2015年、Lazadaの売上高は飛躍的に上昇し、3月だけで昨年より350%増の13億ドル超を記録しました。
Lazada(ラザダ)は「東南アジアのAmazon」とよくいわれますが、どちらかというとAmazonとWishが合体したようなプラットフォームという方がよいかもしれません。モバイルアプリ内ですべてが完結するWishに対し、Lazadaは一極集中を避け、PC版とモバイル版双方の開発を同時に進めています。また、Lazadaの販売規則はAmazonのものと非常によく似ています。AmazonやWishで店舗を開設したことがある方なら、同系統のLazadaでの出品も非常にスムーズに進むはずです。ただAliexpressやEbayユーザーの場合は、Lazadaに移行する際に運営方法を少し変える必要があります。
現在Lazadaは6ヶ国でローカルプラットフォームを展開しています。新規出品者はまずマレーシア版サイトに登録し、活動状態に応じてLazadaから他国版サイトでの出品要請がはいり、出店する仕組みとなっています。ただLazadaには15000以上の出品者が集まっているにもかかわらず、東南アジアのEC市場はまだ成長期にあります。積極的に商品の販売を行っている出品者は、この登録数よりもはるかに少ないと考えられるため、まだ厳しい競争がみられず、新規参入者にとっては大きなチャンスになるでしょう。
Lazada(ラザダ)での店舗開設はとても簡単です。企業向け外貨口座に対する必須要件は、Payoneerとの正式提携開始後に廃止されたため、現在は営業許可証と身分証明書のコピーのみでLazadaでの店舗開設が可能となりました。
店舗開設時に必要な資料は以下のとおりです。(Lazadaに登録後、Lazadaのセラー管理チームより以下のフォームが送付されます)
まず1の登録フォームを提出します。Lazada側で内容確認後、申請で使用したメールアドレスにオンライン契約書および登録リンクが送られます。出品者は2のフォームをダウンロード・記入し、記入済の2のフォームを、3の書類と併せてLazadaプラットフォーム宛に送付します。
海外向けEC業界での経験をお持ちの方なら、難なく店舗開設を行うことができるはずです。筆者の経験上、その他のプラットフォームで店舗開設を行ったことがあれば、Lazada(ラザダ)での出品はさほど難しくありません。これまで店舗開設にあたり、簡単なことを複雑に捉えすぎて失敗する人の例を数多く見てきました。その失敗は、Lazadaの管理責任者とのコミュニケーションが不足していたことから生まれたものが多いと感じています。出品をお考えの場合はまず事前に申請資料を準備し、プラットフォームについての説明書類を熟読する(店舗開設後のトラブル回避に役立ちます)ことをお勧めします。準備が整っていると、うまくいけばわずか1週間で店舗開設までのプロセスを終えることができます。必要なプロセスは以下のとおりです。
Lazada(ラザダ)は今年3月より、中国大陸での投資誘致を開始しました。早期にLazadaでのビジネス機会を見出し、まず香港法人にてLazadaへの登録・店舗開設を行い、既に巨額の資金を手にしたEコマース出品者も存在します。また人気に火がつき、一日に2000件もの注文を受ける出品者もいます。詳しい公式データがないため、今言えるのはLazadaが見事な急成長を遂げており、今年の合計注文数が昨年の約4倍になると推定されているということのみです。注文数は出品する商品、SKU数、料金、発送形態など、各出品者独自の運営条件に左右されます。現在、Lazadaではコンピューター、モバイル機器関連商品(アクセサリー、関連アイテム)やファッション分野の製品に人気があるようです。
[Lazada(ラザダ)を利用するメリット]
[Lazadaの今後の改善点]
東南アジア市場は非常に魅力的なビジネスの場として知られています。Lazadaを利用する際の敷居は決して高くはありません。市場はまだ成長過渡期にあり、競争も激しくないため、利益率が非常に高いという点では利用に踏み切る価値はあります。Payoneerは中国eコマース向けの支払手段として、唯一Lazadaの認可を受けたサービスです。まずはPayoneer企業アカウントへの ご登録 をお忘れなく!
添付:Lazadaプラットフォームにおける出品マニュアル
(本記事はPayoneerブログ用に変更されています。原本はPayoneerガイドライン:東南アジア地域というブルーオーシャンでLAZADAストアをオープンするためのヒント(中国語)でご覧いただけます)
執筆者:Zhou Lifei (Payoneer中国ブランドアンバサダー)
中国 義烏(イーウー)市に拠点を置きクロスボーダーEC、アフィリエイトビジネスを展開する傍ら、
自身のブログやソーシャルメデイアWechatを活用してオンラインビジネス事業者の為のフォーラムを運営している。
事業を展開しているチャンネルはアマゾン、ウィッシュから グーグルアドセンス、cj.com、アジアファインドなど 多岐にわたる。