今こそオンラインショッピングの利便性とこれからの可能性を感じられる時ではないでしょうか?
外出自粛が求められる状況で、外での購買行動は制限されてしまいますが、購買意欲も制限されてしまうものでしょうか?こんな時だからゆっくりと吟味してオンラインショッピングを楽しんでいる人も多いのではないかと推測します。
またオンラインショッピングを提供する企業側としては、これまでよりさらにオンラインでどうやって消費者に自社が扱う商品やサービスの”想い”を伝えたり、顧客とコミュニケーションが取れるかが試されているでしょう。
今回は消費者のお悩みを解決することを“想い”つくられたビジネスをご紹介します。
共同創設者のNarie Foster とMiyako Nakamuraがチームを組み、2011年にM.M.LaFleurを立ち上げました。創業の目標は、働く女性が仕事のための服装選びに煩わされる悩みを一緒に再考し解決することです。
M.M.LaFleurでは簡単なオンライン調査を入力すると、顧客のフィット感と好みのスタイルに基づいてキュレーションされたアイテムが用意されます。そしてオンラインでも店舗でもパーソナルスタイリストと1対1でスタイリストセッションが受けることができます。
人の肌を日焼けから守るためにビーチでは日焼け止めは欠かせない。でもその成分が海の生態環境を破壊しているという問題。
2010年フロリダ州ココアビーチ発のサンスクリーン(日焼け止め)ブランドの Sunbum。そのデザインと海や生物など自然環境に配慮した商品作りに共感され、アメリカ西海岸のビーチコミュニティーやハワイなどで人気の商品となりました。
その後2018年ハワイ州は海水浴客の使う日焼け止めクリームが世界的に有名なサンゴ礁を破壊しているとの調査結果を踏まえ、有害物質を含む製品の販売や使用等を禁止する法案を可決しています。特に問題とされているのが紫外線カット成分「オキシベンゾン Oxybenzone」です。
これは環境ホルモンのような働きをしてサンゴ礁や海の生き物たちの生育を阻害し、サンゴの白化などさまざまな環境破壊を引き起こすと言われます。
日焼け止めに限らず、消費者が環境に優しい製品を選ぶ際に一つキーワードとして知っておきたいのが、「biodegradable」 という言葉です。バイオディグレイダブル、つまり「自然に分解される」製品かどうかはこれからの社会ではさらに重要視されるでしょう。
日本でも数年前にジャーサラダが流行った時がありましたが、アメリカでは保存瓶としてどの家庭にでも一つはありそうなメイソンジャー。その付属の蓋が錆びて使えなくなってしまって瓶だけが残る、というありがちなキッチングッズの悩みを解決したビジネス。
“創業者のKarenは地元ペンシルベニア州のスモールビジネスコミュニティーを支援しています。手作りの工芸品から自家製の商品まで、reCapの製品を通してソリューションを提供します。そして完成した製品の販売をサポートをするためマーケットプレイスを立ち上げています。
https://masonjars.com/”
どのビジネスも創業者が個人的に抱えていた問題の解決策を探しても無かったので、自分で解決策を作ったことがビジネスになったというものです。そしてそこに共感してくれる顧客が集まります。その集まり(コミュニティー)をいかに持続して発展していけるかが、これからの小売業の運営に大事なところではないでしょうか。
販売する商品を購入してくれた消費者が、自ら商品使ってみて作ったもの(コンテンツ)を顧客がシェアしてくれるコミュニティーを維持管理ができる場がオンラインストアがあれば、外出自粛中でもまるで実店舗に来たようなコミュニケーションが満足に取れるショッピング体験が提供できるのではないでしょうか。