編集部注:本記事は、working-capital.comの統括責任者であるAnna Marie氏によるゲスト投稿です。
人類は、地震、津波、戦争、疫病などなど、さまざまな経験をしてきました。どんなに被害を受けても、ゼロからのスタートになっても、どんな逆境でも乗り越えてきました。
COVID-19の世界的パンデミックにより、我々の日常生活はかつてないほど変化しました。
このような危機的状況の中で、スモールビジネスを効率的に運営することは非常に困難なことですが、我々に降りかかったあらゆる災難と同様に、この危機も乗り越えることができます。特定の対策を講じ、賢明な戦略を立案することで、ビジネスを真に無駄のないやり方で運営することができます。
ここでは、コロナ後の世界でスモールビジネスを効率的に運営するための戦略を見ていきましょう。
今回のパンデミックは、職場にいる人々が最も感染しやすくなっています。少し前までは無害だと思われていた日常業務遂行のための日々の交流や接触が、今やウイルスの拡散をただ助長するだけとなっています。
では、従業員が体調を崩し、効率的に仕事をすることができない、または全く仕事をすることができない中で、どのようにして効率的にビジネスを運営していくことができるでしょうか?従業員の安全と健康を確保し、スモールビジネスの成長につなげるためには、テレワークを活用することが有効です。従業員が在宅勤務できるようにすれば、安心して仕事でき、生産性も向上します。
在宅勤務ができない場合はどうしたらいいのでしょうか?
在宅勤務が難しい場合は、世界各国の保健機関が提唱する標準作業手順書 (SOP) に従うとよいでしょう。SOPには、職場を定期的に消毒すること、従業員は常にマスクを着用すること、握手をしないこと、ソーシャルディスタンスを確保すること、個人個人が消毒を心掛けることなどが含まれます。日常業務に加えて大変な作業に思えるかもしれませんが、清潔で衛生的な職場環境は、このパンデミックの状況下でビジネスをスムーズに、そして無駄のない形で運営していくためには最も重要なことです。
パンデミックの影響で、消費者はますますオンラインショッピングの利用が増加しています。サービスを販売しているにしても、商品を販売しているにしても、顧客とのビジネスのやり方を見直す時期が来ています。顧客との取引のほとんどをオンラインのデジタルスペースに移行したいと考えているかもしれません。それによって、ほとんどの顧客をキープできるだけでなく、業務の大半がオンラインで処理されるので、従業員数も削減することが可能です。また、実店舗の運営や維持にかかる費用も削減することができます。
もしビジネスに十分な資金が投入されていないのであれば、コロナ後の環境下で現在の市場の変動に対処するためには、資金の調達を検討すべきでしょう。スモールビジネスを再建したり、効率的に事業を継続したりするためには、様々な資金調達方法があります。様々な会社が提供するビジネスローンを比較して、自分のビジネスプランにマッチしたものに絞り込むことができます。
この危機で苦しんでいる企業がある一方で、成功している企業もあります。この世界的な大惨事で収益が急落するまでは、順調に推移していて、ビジネス戦略の見直しや改善など考えたこともなかったのではないでしょうか。今こそ、ビジネスプランの何を修正すべきか、直接・間接の競合他社を観察して研究する時かもしれません。2021年中小企業リストを見て、学ぶことがありそうな、近くにある類似した国内企業を検索してみましょう。
今回のパンデミックが教えてくれたのは、多くの事柄の中でも、ビジネスの収益性だけを考えるのではなく、社会に対する責任を心に留めておくということです。今回の危機は、将来の窮状から国民を守るために十分な政府資源を確保する上で、公平で公正な法人税がいかに重要であるかを浮き彫りにしました。スモールビジネスの経営者としてできることは、負債を減らすためにいわゆる税理士を雇うことに投資するのではなく、企業規模にかかわらず、きちんと税金を納めることです。
もしご自分のスモールビジネスがこれまで順調であったのであれば、今直面しているような不安定な市場危機に対する緩衝材として、流動性のある現金を貯めておくことなど考えもしなかったのは当然でしょう。パンデミックは一時的な苦しみであるかのように思うかもしれませんし、実際そうかもしれませんが、将来起こる衝撃的な出来事に対処するためには十分な資金を確保しておくことが賢明です。予算を設計し直し、債務返済を減らし、不必要な運用コストを削減して節約することができます。
これらのガイドラインは基本的に中小企業に適用されるものと思えるかもしれませんが、フリーランスとしての道もビジネスとして考えてみてください。確かに自営業ではありますが、サービスを販売していますよね?コーディングやウェブ開発のような技術的なものであれ、ブログやコンテンツライティングのような非技術的なものであれ。パンデミックはフリーランスにも、通常の会社員と同じくらい、いやそれ以上に大きな打撃を与えました。ニッチなニーズに対応するために、COVID-19パンデミックによる影響に対処するためにできることをご紹介します。
どのような事業形態であっても、どのような状況下でも事業を継続できるよう、柔軟な戦略を立てるようにしましょう。過去に成功したことがあっても、同じことが今は実を結ばないかもしれません。常に最新情報を仕入れることを忘れずに、スキルを磨き続けることが大切です。順応性のある作業計画と、より多くのことを学び探求しようとする意志があれば、最も不安定で厳しい経営状況下であっても、ビジネスを成功させることができるのです。
シンガポール人の両親のもとで、カナダはバンクーバーで育ったAnna Marie氏は、起業家精神と成功への意欲を持ちあわせています。現在、Working-Capitalの最年少の統括責任者として、チームと協力しながら、アメリカやカナダの中小企業経営者に正確な情報を提供しながら、評判の高い企業金融商品や企業金融サービスを企業に紹介しています。顧客との仕事や、ビジネスパートナー候補と (バーチャル) ミーティングをするかたわら、ウルトラマラソンに参加したり、イングリッシュゴールデンの2匹と一緒にくつろいだり、ツイッターを楽しんだりしています。Eメールはannamarie@working-capital.com、Twitterは@fujiwaratouge です。