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新型コロナウイルスが世界の越境ECに与えた影響とトレンド

世界が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の経済的影響に対処している状況下で、越境セラーもまた様々な問題に直面しています。アマゾンFBAの制限から国を挙げてのロックダウンまで、EC業界は全く新しい現実に直面しており、コロナがある程度治まった後も長く続く可能性があります。このような苦境にもかかわらず、セラーは回復力を維持しており、長期的な見通しとEC業界の将来に自信を持っています。

越境セラーインデックス 2020年第1四半期は、新型コロナウイルス感染症がEC業界と越境セラーに与える影響を探る機会となっています。このレポートは、主に世界のセラーの声と、販売量と販売者数に関する各国の統計に基づいており、世界のECの現在の傾向を利用して、業界がどこに向かっているかを予測しています。

活気を取り戻しつつある中国の物流業界がどのようにしてECのサプライチェーンを軌道に乗せようとしているのか、日本のセラーが模索している新たな道、新型コロナウイルス感染症が後退した後の早期回復を目指す欧州のセラーの動向など、レポートのハイライトをご紹介します。2020年第1四半期の越境セラーインデックスの全文を読むには、以下をクリックしてください。

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回復力のある中国の物流は希望の光となっている

世界の E コマースのサプライチェーンの多くを担う中国の物流は、中国の武漢で新型コロナウイルス感染症が発生して間もなく、足踏み状態に陥りました。中国の企業は営業を開始しましたが、業界は世界的なパンデミックに関連した様々な問題への対応を余儀なくされています。

  • 受注の減少 – 物流事業者にとっては、顧客側の供給不足により、受注が大幅に減少
  • 仕事の再開 – 中国をはじめ世界各地での仕事の再開の遅れや生産性の低下が発生
  • 輸送コスト – パンデミック時の貨物輸送制限によりコストが上昇。これはセラーにとって問題となっており、あるセラーは「商品が届かないため、注文のキャンセルが多発し、新規注文が減少している」とコメント

このような問題が続いている中でも、物流業界は多くの事業者が業務を再開しています。ある業界の関係者によると、今後は部分的にでも異なる企業が協力し合いサプライチェーンを軌道に戻すべきだという意見もあります。4PXの代表は、「物流業界は、競争をウィンウィンの状況に変え、業界のリソースを完全に統合し、製品の品質とサービスを向上させ、セラーがこの困難な時期を乗り越えるのを支援するために協力する必要がある」とコメントしています。

新たな道を模索する日本のセラー

新型コロナウイルス感染症は日本の越境セラーに大きな影響を与えており、多くの人がAmazonのFBA制限を第1四半期の業績落ち込みの大きな要因として挙げています。株式会社グローバルブランド 代表取締役 山田貴弘氏は、「AmazonのFBA規制の影響で、3月30日時点で売上が約9割減少している事業もあります。ただ、一部制限措置が緩和されたことにより、50%程度は売上が回復すると予想しています。以後、1カ月ほどかけ、段階的に改善するのではないでしょうか」とコメントしています。

新型コロナウイルス感染症に関連して、日本のセラーは新たな現実に適応し、アフターコロナも見据えて、新しい商品カテゴリーや新たな取扱商品に目を向けたりするなど、ビジネスを維持しさらに軌道に乗せる方法を模索しています。コンパスポイント代表取締役CEOの岡田昇氏は、「現在の環境は、本質的にECや越境ビジネスを推進する状況になる」ことを視野に入れているという。

この他にも、2020年第1四半期の「越境セラーインデックス」では、日本のセラーの声をご紹介しています。

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欧州のセラーは新型コロナウイルス感染症が収束した後、急回復することを期待

フランス、イタリア、スペインのセラーは、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている中で、独特の状況の中にいます。これらの国は、世界中のセラーが直面しているサプライチェーンの問題に加えて、最も打撃を受けた国のうちの 3 カ国でもあります。にもかかわらず、ECが回復する以上に、さらなる成長すると予想していることに驚きました。

昨年、スペイン、フランス、イタリアでは、セラーの数がそれぞれ30%、13%、85%増加し、職業としてのECの人気が著しく高まっています。新型コロナウイルスは確かにセラーに影響を与えましたが、彼らの将来は明るく見えます。

欧州の消費者は、長い間、店舗でのショッピングを好むことで知られていますが、急激にオンラインショッピングへとシフトしています。購入の少なくとも半分をオンラインで済ませる人が急増しており、そのうち60%はパンデミックが治まった後も継続するとみられています。さらに、欧州での購入の大判は、国内のショップからの購入か、EU内のショップからの購入です。Ekeko SportsのJorge Ribera Sanchis氏をはじめとする欧州の販売者にとって、オンライン販売は、より多くの商取引がデジタル化していく中で重要な意味を持つことでしょう。Riber Sanchis氏によると、「デジタル化が進み、オンライン販売に力を入れている欧州の企業は、他の企業よりもはるかに早く危機から抜け出すことができるだろう」とコメントしています。

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世界が新型コロナウイルスの感染拡大によってもたらされた新しい日常「ニューノーマル」への適応を迫られる中、Payoneerは、越境セラーのお客様がビジネスを維持できるよう支援し、お客様が新しいマーケットプレイスへ進出するためにあらゆる段階でお客様をサポートしてまいります。

Payoneerのサービスについてご質問がある場合は、お問い合わせください。また、米国、英国、ベトナム、韓国、インド、中国、日本、EUの他の越境セラーが考える第2四半期以降の動向については、2020年第1四半期 越境セラーインデックスをご覧ください。

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Richard Clayton

Richard is the Head of Content at Payoneer. An accomplished marketing manager, Richard is passionate about thinking creatively to communicate effectively.