※ 2017/3/3更新
中国は、最も成長の著しい世界最大のEコマースマーケットです。2013年以降、中国はEコマースの成長、収益、売上において、米国、英国、そして日本を抜いてトップを走り続けています。2015年には、中国のEテーリングの売上高は5890億ドルに達し、Forresterでは、早ければ2019年にも1兆ドルを超えると予測しています。
NOTE: 統計数字は中国本土のみ. Remarketyのインフォグラフィックは こちら
2015年の中頃には、中国の人口の半数がインターネットのアクティブユーザーでした。13億5000万人という人口から計算すると、 6億6800万人がインターネットを利用していることになります。中国では、2015年の予測で約4億人もの人々がオンラインで商品やサービスを購入しているということです。さらに、 2015年の1人あたりの平均購入金額は、年間1,762ドルに達します。
Source: Statista
海外で売買しているショッパーやセラーなら、アリババやWishなどの、中国の商品を世界中に向けて販売しているクロスボーダーマーケットプレイスをよくご存じでしょう。
海外セラーの多くはまだ気付いていませんが、実は中国のバイヤーによる海外の商品への関心も高まっており、外国から中国国内へのクロスボーダーセールスも増えているのです。
この急速な海外商品の流入を後押ししているのは、中国における中間層の増加です。中間層は、より強い購買力を獲得しつつあり、評判の高い海外商品への明確な志向を示しています。中国のバイヤーは、世界的に認知されているブランドの、定評ある高品質の商品に対してなら、高い料金でも喜んで支払うのです。 シングル（独身）の日は、中国のEコマースショッピングが最も忙しくなる日の一つであり、アリババグループホールディングは、2016年11月11日の24時間での流通総額は1207億元、前年比約32％増を達成し、越境ECにおける国別流通総額では今年は日本が1位になったと発表しています。
海外セラーにとってのもう一つの利点は、中国では現在、海外から購入した商品に対しては売上税を課しておらず、多くの商品カテゴリーでは関税も大幅に引き下げられているということです。中国人バイヤーは、商品を買ったり受け取ったりする際に予想外の追加出費を心配する必要がないため、海外のセラーやマーケットプレイスの魅力はさらに高まります。
国際的な巨大小売企業であるアマゾンは、中国最大のマーケットプレイスとなるために多大な努力を払ってきました。中国でのビジネスを許された最初の海外マーケットプレイスの一つとして、アマゾンはアリババやJD.comといった強力な地元企業との激しい闘いに直面しました。
アマゾンはこの熾烈な競争を予期し、高品質の商品と、評判の高い強力なカスタマーサービスによって、世界的に認知されているブランドを中国市場に投入しました。アマゾンはそのグローバルなセンスにおいて相対的なアドバンテージを持っており、海外のブランド商品を求める中国人バイヤーは、今では他のサイトよりもアマゾンで買い物をする傾向が強くなっています。
中国での海外ブランド商品に対するニーズに着目したAmazon.cnは、今年の8月にグローバルストアを開設し、世界中の商品を購入できるようにしました。また先月は、 中国でもプライム会員サービスを提供することを発表し、海外からの買い物にもプライム特典が適用されるようになります。これによって、中国人バイヤーは海外からの商品をさらに買いやすくなります。
その結果、アマゾンの中国国内へのクロスボーダーセールスは大幅に拡大するものと予想され、初心者でも経験豊富なセラーでも、使い慣れたプラットフォームで中国のマーケットに参入できる大きなチャンスとなります。
PayoneerのGlobal Payment Serviceでは、これまでの米ドル、ユーロ、英ポンドの受取口座に加え、人民元受取りサービスを開始しました。中国市場参入を計画している企業は、Payoneerの人民元受取りサービスを利用することにより、Amazon.cnやVIP.comなどのマーケットプレイスから売上金の受取りが可能になります。手数料は、既存の3通貨と同じ、受取手数料は無料、かかる費用は為替手数料の1-2%のみです。
受取れる通貨が増えることにより、セールスチャネルを多様化できるようになります。