フリーランスになる理由は山ほどありますが、多くの人々が会社を辞めるのを躊躇する大きな障害が、家計面での不安です。フリーランスは、定期的に給与を受け取れるわけではないので、決まった金額を稼げる保証が全くありません。

クライアントからの支払いが遅れることや、支払われないことすらもあります。フリーランスの仕事量は、1か月ごとに大きく変動する可能性が高く、十分な収入を得るうえで、これが大きなリスクになります。

不安定な収入のリスクを払拭できるものはありませんが、軽減する方法はいくつかあります。

１.収入の最低額を知る

先に予算を立てなければ、月末には資金がなくなり、食料品を買うことさえできず、生活が苦しくなります。フリーランスビジネスを開始する前に、すべての個人的な経費だけでなく、ビジネスに関わる費用の予算も作成します。それ以外の費用も含めて作成するのが理想的ですが、この予算額が損益の分岐点であり、毎月稼ぐ必要がある最低金額になります。

2.請求額が十分であることを確認する

新人のフリーランスがビジネスを始めると、実際の仕事の価値よりも低い金額で請求しがちです。もし、週40時間以上働いているのに、収支が合わない場合は、請求額が十分ではありません。作成した予算に戻って、達成するにはどれだけ必要なのかを判断し、その差を補うように、新しいクライアントに対して、時間またはプロジェクト単位の料金を引き上げましょう。

3.定期的サービスを提供する

多くのフリーランスにとっての問題は、一過性の仕事が多いことです。例えば、Webサイトのデザインの仕事では、1度納めればもう必要とされません。ホワイトペーパーを書いて納品すれば、クライアントは支払いをして別件に移ります。しかしここで、一度だけでなく、次回も同じフリーランスが必要であることを、お客様に示す絶好の機会があります。リテーナー契約をしてくれるクライアントを得れば、毎月一定時間数の作業を必要としてくれるので、安定した収入を確保すると共に、業務スケジュールを計画するのに役立ちます。

4.決済システムを簡略化する

フリーランスが受け入れる支払方法が増えるほど、クライアントにとって支払がより簡単になります。マーケットプレイスが契約しているグローバル決済サービス会社を利用することで、支払いを簡素化し、報酬をより迅速に口座に入金できるようになります。

5.将来に備え貯蓄する

フリーランスには閑散期が付き物です。預金増やしていくことができれば、閑散期があっても破綻することはありません。収入の約6ヵ月分に相当する利益を貯金して、閑散期に予期せぬ出費と通常の経費を支払うための現金を、常に用意しておきましょう。

6.自分への給料を支払う

会社員からフリーランスになると、お金への意識も変わってきますが、会社員であったときのように生活し、自分自身に定期的に給料を支払いましょう。給料は、実際に支払うことができる金額よりも少ないかもしれませんが、継続することで常に余裕が生まれます。

自分に給料を支払うことで、納税すべき額の一部を貯蓄に回せることにもつながります。年間を通して税金負債を支払ったことになるので、税金のシーズンが到来する時点では、負債はより少なくなります。（またはゼロになります）

フリーランスが安定した収入を得るための魔法のつえはありませんが、自分のやり方でビジネスが自由にできる、フリーランスのメリットであると言えるでしょう。

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