編集者注:この記事は、CoolJapan個人貿易学院の志村康善氏に、提供されたものです。
第1回 eBay輸出の物流三国志<Fedex、DHLと日本郵便はここが違う!
第2回 eBay使えるクロネコヤマトの国際宅急便 メリットとデメリット
第3回 最初の関門eBayセリング・リミット攻略法
第4回 売れる商品を探す3つのリサーチ方法 ←今回はココ
第5回 eBayビジネスの手数料
第6回 Amazonセラーが知っておきたい、ebay成功の秘訣
皆さん、こんにちは。
CoolJapan個人貿易学院の志村康善です。
前回に引き続き、eBayをこれから始めようとされる方向けの論点として、今回は基本的なリサーチ方法をお伝えしていきます。
基本的といっても、ベテランセラーになっても使い続ける手法です。eBayに初めて触れてから10年以上経過する私も、現役で活用している方法になります。
ここでは、売れている商品を探すための代表的な手法をご紹介したいたいとおもいます。
その手法とは、eBayの標準検索機能を活用したソールド・リスティングス・リサーチ(Sold Listing research)です。
ソールド・リスティングス・リサーチは、その名前のとおり、”売れた商品”の”一覧リスト”から”商品を探す” という方法です。この方法はeBayでは、最も基本的なリサーチ方法になります。
”search for anything” と書いてある四角い検索枠、”Search” という青ボタンがあります。
この検索枠からも商品を調べることは可能ですが、ここでは、もう少し詳しくリサーチする方法を説明していきます。。
次に”Search”(青ボタン)の右にある”Advanced”をクリックします。
入力する項目は以下です。
ここでは、例として「Japan」を入力します。
こうすることで、eBayで販売されている日本関連の商品や、他の経験豊かな日本人eBayセラーが販売している商品がヒットしやすくなります。
eBayでは、日本人であることが諸外国の買い手から信頼される傾向が高いため、日本人セラーであることを強調しながら販売するセラーもいることが背景にあります。
経験豊な日本人eBayセラーの中には、from Japanなどを商品タイトルに盛り込むことで、日本人であることを強調し、販売促進策、もっと言えばセールストークを展開しているわけです。
検索ワードにJapanと入れるのは、このような背景を活用したリサーチ方法になります。
次に、Sold listingをクリックして選択します。こうすることで、実際に販売実績のある商品だけが、売れた値段を表示しながら、検索にヒットするようになります。
逆に、Sold listingをクリックしておかないと、現在販売中の商品が検索結果にリストアップされますが、その値段で売れるとは限らないため、検索方法としてはやや片手落ちになってしまいます。これは、気を付けたいところですね。
「売れている商品は何か?」という観点でのresearchだからこそ、Sold listingにチェックが必要になるということです。
以上(1)~(3)については、上記解説と合わせて、下記画像を参照いただくとわかりやすいかと思います。
その他、以下の項目を入力してから検索すれば、さらにリサーチ範囲を限定することができます。
例えば価格帯や、日本人セラーだけが販売しているもの、新品か中古か、検索結果の並び順などで、絞り込みます。
ご自身が興味関心ある商品や、展開しようとしているビジネスの計画に合わせて絞り込んでいくと、リサーチがしやすいです。
例えば、100万円を超えるような品物をリサーチしても、日本人セラーが使う決済手段であるPaypalでは、100万円越えの商品は決済できませんから、無意味なリサーチになってしまいます。
そこで、価格帯の上限を100万円とか、10万円などに限定することで、セラーにとって扱いやすい商品を探すことが可能になります。
また、新品の商品は価格勝負になりやすく、値下げ競争から薄利多売になったり、利幅を確保するために卸業者との契約に向けて営業活動が必要だったりと、個人で始めるにはややハードルが高くなります。
他方で、中古品は1個から仕入れができますので、個人が1人で始めるには手が出しやすい商品になります。つまり、ビジネスを小規模に始めるなら、中古品から練習してみる、という判断にもなるわけです。
このように、ご自身がどんなビジネスを展開しようとされるのか、という観点で、リサーチ対象絞り込むと、有益なリサーチができます。
以上を踏まえた検索の結果、例えば、下記のような検索結果が表示されます。
まず、価格が緑で表示されていますが、これは「販売実績のある商品である」ということです。
他方で、黒い色であれば、「現在販売中」の価格(つまり売出価格)である、という使い分けがされています。
見ている価格が、販売実績なのか、それともこれから売れるかどうか分からない、売出価格なのかを識別することは、リサーチにあたって、とても重要です。売出価格で売れるかどうかは、まだ分からないからです。
また、商品タイトルの下に、Pre-Ownedと記載がありますが、これは中古品ということです(今回は中古品に限定してリサーチしています)。
などを、大局的につかんでゆきます。
上記の検索結果画面では、アニメ関係、カメラ、楽器の中古品が販売実績としてが掲載されていますが、いずれもよく売れるジャンルですし、それに加え、人気モデルは高値で売れる傾向があります。
検索結果の画面には直近3か月の販売状況が表示されます。
その中で3つ以上でてくる商品をメモしていきます。この数字を3とするか、10とするかは、あまり大きな問題ではありません。3か月という期間の中で、繰り返し売れているということが重要です。
メモにあたっては、メーカー名や、モデル名もメモしていきます。
このようにして、繰り返し販売実績があるものをリストアップしながら、ご自身が販売しようとするものを、徐々に絞り込んでいきます。
これが、ソールド・リスティングス・リサーチの考え方です。
ただし、
など、ebayが公式に発表している販売禁止商品は避けましょう。
ここで注意点ですが、リサーチ方法としてのコツは ”新規タブ”で、商品ページを開いていくことです。こうすることで、検索直後の商品リストが消えずに残りますので、次のリサーチが楽に進められます。
Windows上で、Google Cromeを使っている場合なら、新規タブを開くには、キーボードのCntlキーを押しながら、eBay画面上の商品タイトルをクリックします。すると、検索結果のリストを保持しながら、新規タブでクリック先の画面(商品内容)を閲覧することができます。
このように、売れそうな商品が見つかったら、その商品ページを新規タブでどんどん開いていきます。
全く同じ商品画像じゃなくても同じシリーズの物や、色違いなど、同じ仲間である商品も売れる可能性はあるので、同じようにどんどん商品ページを開いていきます。
次に、新規タブで開いた商品ページの内容を確認する作業をします。このとき、価格帯、商品の種類(色・デザイン)などもチェックしましょう。
今開いてリサーチしている商品は、ebayで売れている商品、販売実績ある商品になりますので、あとは、これを価格差の得られる値段で仕入れて、出品していけばいいわけです。
(例えば、すでに出品されている競合セラーの同じ商品より、多少でも安く出品すれば、売れる可能性、競争優位性は高くなります。)
なお、商品の種類や色ですが、ここのチェックを怠ると失敗することがあります。
以前、ゲーム商品を調べていたときのこと、コントローラーが売れていたため入手しましたが、よくよく見ると入手したコントローラーの色は、他の色に比べて、価格帯が低いということがありました。
同じ商品でも色によって人気の有無が異なり、結果として販売価格が全く違うこともありますので注意しましょう。
以上、ソールド・リスティングス・リサーチの基本的な方法や考え方はご理解いただけたでしょうか。
eBayの最も基本的なリサーチ方法でもありますので、しっかり使えるようにしておきたいところです。
次は応用編としてのイーワード芋づる式リサーチの説明に入ります。
まずは、上記「基本編」でお伝えした方法で商品を検索していきます。
複数売れている商品がみつかったら、次は、その売れてる商品のタイトルの中から繰り返し出てくる中から、キーワードをひろっていきます。
たとえば、”nintendo”というキーワードで調べ、売れている商品が“console”(ゲーム機本体)で共通してきます。
そこで、その次は、”console”で調べていきます。
”console”で調べると売れている商品の共通ワードで、例えば”Pokemon”がでてきますので、次に”Pokemon”で調べていきます。
このように、次から次へと売れている商品のキーワードをひろっていき、他の販売実績ある関連商品を探す方法、これが「芋づる式リサーチ」です。
商品タイトルの中には、必ず複数のキーワードが入っていますので、それを手掛かりにリサーチの網を広げていく手法です。
こちらもひとつのリサーチ手段ですので、ぜひ試してみてください。
ここでお気づきになる方もいるかと思いますが、最初にJapanと検索したのは、最初の手がかりをつかむためにやっているので、「タイトルにJapanというキーワードが入っていないと、販売対象にならない」ということでは、必ずしもありませんので補足説明させて頂きます。
なお、すこし横道にそれますが、ebayでソールド・リスティングス・リサーチをする時におすすめのブラウザは、Google Chromeです。
Google Chromeおすすめの理由としては、Google 翻訳との連動性が高いことが上げられます。
Google Chromeには翻訳機能があるため、ebayのページなど他言語のページを日本語表記にすることができます。
これまで、英語を理由にeBayに距離を置いていた方も、こうした使い方で英語の壁をクリアしていくことも可能かと思います。
翻訳されない場合: ウェブページを更新してみてください。
芋づる式リサーチは、キーワードだけを手掛かりにして、売れ筋商品を探していくことにとどまりません。
売れ筋商品を販売しているセラーを見つけたら、そのセラーが他に何を売っているかを調べれば、売れ筋商品を、文字通り芋づる式にドンドン発掘していけます。
特に評価の高いセラーは、経験も豊富で売れ筋商品を良く把握している可能性が高いので、こうした競合を研究する方法が、セラー芋づる式リサーチです。
例えば、下記の商品ページをご覧ください。
このページの赤枠を見ると「See other items」(他の商品を見る)と有ります。つまり、このセラーが販売している他の商品を閲覧する機能がeBayには標準装備されているのです。
See other itemをクリックして、出てきた商品リストから、メーカー名やモデル名を確認していくと、売れ筋商品がよくわかるようになります。
これがSold Listingリサーチの一形態である、セラー芋づる式リサーチです。
以上、基本編と応用編1・2と、合計3つのリサーチ方法を詳解してきました。ebayでビジネスを展開するには、リサーチが命です。
売れ筋商品が何かを探し当てるだけでなく、それがいくらで売れているか、売れる見込みがあるか?という点も重要です。
売値の見通しがあるからこそ、逆算して利幅の確保できる仕入値を決めることができるからです。ぜひこの手法を身に着けて、販売力・仕入力を高めていきましょう。
この点、売値から仕入値を決めたり、利幅を計算するには、eBayの手数料体系について理解していることが重要です。手数料体系については、下記のページで解説しておりますので、関連論点として参考にして頂ければ幸いです。
https://richtrade-from.jp/ebay-basic/fee1/
今回も、お読みいただきまして、誠にありがとうございました。
Cool Japan個人貿易学院 志村康善
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プロフィール:
2008年にeBay輸出をスタートして以来10数年にわたり、現役のeBayセラーとして実践。並行してeBay輸出スクールの講師として、多数の成功セラーを育成中。スクール受講生の中には月利150万円超の元トラック運転手、民泊撤退後に1年で月利80万円を超えた30代男性、30年ぶりに稼ぐ専業主婦で月利50万円の50代女性、フルタイムで働くシングルマザーで月利30万円の40代女性、失業中に小資金でeBayを始め月利15万円を超えた女性など、eBay個人貿易の成功者を多数輩出している。
第1回 eBay輸出の物流三国志<Fedex、DHLと日本郵便はここが違う!
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