アフリカの人口は2010年10億人を突破。2030年には15.6億人、2050年に22億人になるだろうと言われています。1人当たりGDPは2000年から2010年で約717ドルから1667ドルと2倍超になり、2020年までに2252ドルに達すると言われています。
ネットショップにおいて興味深い数字としては、アフリカにおける携帯電話(スマホ)の普及率です。2005年の15%から2010年に48%と3倍超になり、2020年には111.9%にまで普及が進むと言われています。1人で1台以上の保有率ということになります。
ペイメントにおいてはデジタルペイメントの分野が注目され、その市場規模は150兆円にもなると見込まれています。現状、クレジットカードの普及率はまだ2割、銀行口座も3割も持っていない中でスマホを軸にしたペイメントの行方も気になるところです。
またリアルの経済圏が発展する前にネットの経済圏が発展するだろうという予測もあり、EC化率は10%を目指せるという推論もあります。
2012年からスタートしているアフリカのEコマース企業JUMIA。2017年の総取引量は6億1,900万米ドル(約682億円)ほどに成長している。
中国の安い商品をJUMIAのバイヤーが買い付け、アフリカで流通させている。これまでは中間業者にマージンを高く抜かれていたものをEコマースを通じて、直接お客様に販売できるというスキームが整いつつある。
そしてEコマースの初期にお客様が不安になること、商品はいつ届くのか?お金を払ったけど、届かないということがないか?などの不安の排除には積極的に取り組み支持を得ているようです。
取り扱いのブランド数は800を超え、アクセス数は月に1500万を超える。
今後はアマゾンや楽天のように多種多様なサービスを提供し、プラットフォーマーとして存在感を増して行くだろう。
2022年までに全てのアフリカ諸国に拠点を設けることを掲げているKilimallも存在感を増しているアフリカで活躍するモールの1つだ。
創業者であるMr Yang TaoはKilimallを立ち上げるまでは、こちらもアフリカで急成長中のモバイル決済のM-pesaのプロダクトマネージャーを務めていました。
Kilimallは多くの消費者から価格での優位性があると感じられており、価格訴求力を背景に快進撃を続けています。
中国との強いパイプをもとに価格訴求力を高め、シェアを高めつつ商品の取り扱い範囲を広げる展開は注目しておかなければなりません。
こちらは越境ECに特化したサイトです。特に欧米のブランドや商品に特化しており、ちゃんと商品が届くか決済が正常化を気にする必要がありません。
創設者兼CEOであるChris Folayanはゼロリスクでアメリカとイギリスのブランドがアフリカに販売するための仕組みを整えました。詐欺、返金、通関手続き、商品到着の確認などがその一例です。出品側は安心して販売することが可能になりました。
またアフリカのデザイナーやブランドがアメリカやイギリスの店舗で販売するのを助けるサービスも開始していく予定です。相互に販売し合える形の越境ECになっていきそうです。
課題は決済や物流などのインフラが整備されていないこと。これがまだ爆発的に越境ECのみならずECが発展しない要因の1つだと各社も論じています。
どのようなスピードでインフラ整備が行われるかは明確ではありませんが、インフラが整ったときの市場のポテンシャルは小売業最後のフロンティアと呼ばれているように魅力的なものになると考えられます。
越境ECの可能性はまだ日本からの直接的な販売は難しいと感じますが、欧米や中国からアフリカという流れは整いつつあるので、それを見ながら日本からも出来ることを模索していき、市場が急成長する前に参入し、シェアを取ることが大切になってくると思います。
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