マーケティング、販促

アメリカでのYOUTUBER活用

YouTubeを通じてのユーザーとの関わり

アメリカでは18〜49歳の年齢層がもっとも視聴するのは、数えきれないほどあるケーブルチャンネルではなくYouTubeだと言われています。

YouTubeの視聴者(ユーザー)は意図的に(自分のお気に入りのチャンネルやYouTubersを積極的に見るために)サイトにアクセスしており、クリエイティブコンテンツを追いかけ、そのトレンドに敏感です。

消費者としては忠実で熱狂的ともいえるでしょう。ユーザーが自らのメディア消費に積極的に参加していて常に変化するメディア環境では、新鮮で革新的そして魅力的な方法でターゲットオーディエンスにリーチするために制作側にも期待されます。

アメリカでは多くのブランドやマーケティング担当者が、YouTuberを通じてこの新世代のユーザーとの関わりをすでに始めています。これまではブランドが制作会社を使って動画コンテンツを撮影し、YouTube広告で表示するものが主流でした。

最近のトレンドはブランドがYouTuberとタイアップしてコンテンツを作り、YouTuberに彼らのチャンネルまたはタイアップ用に作成したチャンネルで宣伝する方法も使われるようになっています。

グーグル プリファード ラインアップ

ご存知の通りYouTubeはGoogleが運営しており、アメリカではグーグル プリファード ラインアップという サービスも開始されています。

YouTubeで視聴率が人気番組の広告にGoogle Preferred の独自アルゴリズムで、ブランドに適したチャンネルに、広告掲載に適したコンテンツを表示するというサービスです。

視聴者のお気に入りコンテンツ

ブランドにとって YouTube は 提供する商品やサービスに興味を示すユーザーだけに広告を配信できるメディアです。そしてYouTuberはそのメディア上に高い支持率を維持する番組のスターです。
YouTuberとコラボレーションすることで、企業努力では出会えない、まったく新しい視聴者ネットワークに到達することができます。正しく実行されれば、コンテンツ制作者とのコラボレーションが売上を伸ばし、ブランドの認知度を高め、社会的証拠を強化することが証明されます。

特に女性の美への追求を刺激する美容品関係は次々と試されていますが、その中の成功例の一つを紹介します。

ジャクリンヒル+ベッカ化粧品の事例

この美の達人ジャックリンヒルは美容業界では大きなの影響力をもつYouTuberの一人です。

彼女の推薦する化粧品などを、彼女を信奉する YouTubeユーザー やフォロワーたちは、ライフスタイル製品についての購入決定をする時にジャックリンのオススメを参考にします。

Jaclyn Hillは、YouTubeでよく知られている化粧アイコンで、ブランド取引やスポンサーシップには不慣れです。彼女のすべてのブランドパートナーシップは驚異的な成功を収めてきましたが、彼女の最も注目すべきチームアップは壮大なプロポーションの完売したコラボレーションのブランドBecca Cosmeticsとのものでした。
単一の製品コラボレーションとして始まったものは、ハイライト、ブラッシュ、アイシャドウで構成されるフェイスパレットのコレクションに急速に成長しました。
ベッカのシャンパンポップコレクションの発売は、Sephora.comが1日の売り上げを記録するのを助けました。シャンパンポップアップは、2015年7月の最初の20分で25,000台を販売しました。
同社は、2016年10月にEstéeLauderに2億ドル以上で買収されました。現在、Beccaと類似のブランドは、数百から数千のインフルエンサーと積極的に関わり、最も成功したブランドは、幅広い多様なインフルエンサーコミュニティを構築しています。

広告のあり方の変化

企業からの一方的な情報と捉えらえてしまう従来の“広告”とは違い、YouTuberはユーザー側に立って、良いところも悪いところも率直に伝えてくれる、信頼できる友達や身内が検証して本当に良いものだからオススメしくれている“事実”のような印象を与えることができるのが、YouTuberによるタイアップ動画のメリットではないでしょうか。

また、YouTuberは、YouTubeチャンネル登録者の他にも、TwitterやInstagramのアカウントを開設している事が多く、チャンネル登録者以外にもたくさんのフォロワーが存在します。

YouTuberはSNSでインフルエンサーとしても期待できることも大きなメリットと言えそうです。

Mitsutoshi Murata

株式会社プリンシプル 代表取締役 船井総合研究所WEBコンサルティングチーム コンサルタント、チームリーダーを経て、2013年、株式会社プリンシプルを設立。メンズの総合セレクトショップ フリースピリッツ立上げ。2014年より越境EC事業を開始し、2016年、越境ECが全体の売上構成比20%に成長