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インタビュー|フリーランスフォトグラファー 原光平氏

Richard ClaytonRichard Clayton
2019年11月26日

写真に対する情熱をキャリアに変えてみませんか?

もし毎日さまざまな瞬間を捉えていることに生きがいを感じているとしたら?この情熱を有益な職業に変えるにはどうすればいいのでしょうか?

今回私たちは、東京に拠点を置くフリーランスのフォトグラファー、原光平氏にインタビューを行い、写真を始めたきっかけからご自身の写真のスタイルをみつけだすまでのストーリーをお聞きしました。

実際、日本はギグ経済への扉を徐々に開いています。 2018年以降、日本ではフリーランサーが大幅に増加しており、ますます多くの日本企業がリモートワーカーを歓迎し、従業員はこれまで以上に柔軟な就業環境の中にいます。

 

写真とギグエコノミー

近年、伝統的な雇用形態からフリーランスなどへの大規模な雇用形態の変革を目の当たりにしているので、従業員が9時から17時までオフィスで働いた時代は過ぎ去ったといってもいいかもしれません。

このことは、ギグエコノミーの成長につながっているのでしょうか? 2018年、米国のフリーランサーだけで市場規模に1.28兆ドルに達しました。写真業界では、デジタルプラットフォームを利用するフォトグラファーが急増しています。そのほとんどがフリーランスであるフォトグラファーは、新たな受注機会や収入機会に目を向けているため、デジタルプラットフォームとの親和性が高いエリアであると言えると思います。

しかし、写真業界は簡単なものではありません。ある調査によると、フォトグラファーとしてビジネスをはじめて1年後に残っているのは40%しかいないというデータも存在します。実際、労働統計局は、ますます多くの企業が専属のフォトグラファーを雇用するのではなく、フリーランサーと仕事をしていると述べたため、フォトグラファーのデジタルプラットフォームの活用は加速しています。それではその中で自分のスタイルを確立し、より安定した収入を得るにはどうしたらいいでしょうか?

そのヒントは、フリーランスのフォトグラファー、原浩平氏のインタビューの中にあるかもしれません。ぜひ、ご一読ください。

Hara Kohei Photography

― ご自身の自己紹介と写真業界での経歴について教えていただけますでしょうか。

フォトグラファーをしている原光平(Hara Kohei)と申します。私は会社に属さずに、出版社や広告代理店、企業などから依頼を受けて撮影を行っている、フリーランスのフォトグラファーです。被写体は人物、ポートレート、ライフスタイルに関するものが多いです。また最近では、電動車椅子『 WHILL』の撮影の仕事をきっかけにパラスポーツに興味を持つようになりました。

現在は、Getty Images Japanが取り組んでいる『』でパラスポーツのプロジェクトに参加し、車椅子テニスの撮影なども行っています。(提供写真参照)

Hara Kohei Wheelchair

Copyright: Kohei Hara, 1164460369, Getty Images

Copyright: Kohei Hara, 1164460358, Getty Images

写真業界での経歴ですが、私はスタジオに属したこともなければ、出版社などの企業に属したこともありません。写真の技術については、ほぼ独学で勉強してきました。

大学卒業後、フォトグラファーになりたいと思っていましたが、どうしたらなれるのかわかりませんでした。その想いをオランダのアムステルダムに留学している友人に話したところ、その友人がそのことを覚えていてくれ、たまたまアムステルダムでフォトグラファーとして活動しスタジオも持っている人と知り合ったとき、私のことを話してくれたのです。信じられないことに、そのフォトグラファーの方は、それなら自分のスタジオに勉強にきたらいいと言ってくれました。見ず知らずの日本人を90日間自分のスタジオに招いてくれたのです。私はこんなチャンスはないと考え、すぐにアムステルダムのそのスタジオで90日間お世話になることにしました。

その後、東京に帰国し、flickrを通じて知り合った東京在住のイギリス人フォトグラファーの方のアシスタントをする機会を得ました。その方にGetty Imagesを教えていただきました。それが2007年です。

私はすぐにGetty Imagesをはじめ、Getty Imagesのディレクターの方から写真に関するたくさんのアドバイスをいただきました。

このように多くの人との出会いとサポートで今の自分があり、それがフォトグラファーとしてのスタイルの確立につながったと思っています。

 

― 会社などに所属するのではなく、フリーランサーとしてフォトグラファーのキャリアをつむことにしたのはなぜでしょうか?

 

はじめからフリーランスでやっていくという強い想いがあったわけではありません。人生の要所要所で、いい出会いがあり、たまたまフリーランスでいられたというのが正しいかもしれません。とても運がよかったと思っています。

 

― フリーランスのフォトグラファーの仕事はどのように見つけるのでしょうか?

 

私の場合は、メディアや広告代理店、過去にお仕事をご一緒した企業からお声がけいただくことがほとんどです。収入でいうと全体の半分ぐらいになります。あとは、空いた時間にプロフェッショナルのマッチングサービスやクラウドソーシングに登録し仕事を受注することもあります。また、Getty Imagesなどのストックフォトサービスからの収入もあります。

 

― ご自身でビジネスを始めたきっかけがあれば教えてください。

 

企業やスタジオに属するフォトグラファーにどうすればなれるのかがわからなかったことから、自然とフリーランスになりました。

写真を撮りはじめたのは、大学時代に報道写真家に憧れていたことがきっかけです。法学部で国際法を専攻していて、世界の紛争やその地域の人々の生活を写真で見る機会があったのですが、写真の持つ、事実を切り取って伝える力に感動しました。

その気持ちを持ち続けたことと、写真をビジネスにつなげていけるような出会いがたまたまあったことが、ビジネスになったきっかけだと考えています。

 

― ご自身の写真のスタイルをどのように定義しますか?

 

人物、ポートレート、ライフスタイルなどを中心とした撮影を手がけています。

クライアントの依頼があれば別ですが、基本的にはキャスティングはせずに現実を切り取るスタイルが多いです。Getty Images に掲載している写真もスタジオでキャスティングして撮影したものもありますが、多くは知人などに依頼し、仕事風景を撮影させてもらったりなど、現実を切り取ったものになります。

 

 

― フリーランスのフォトグラファーになることの最も難しい側面は何だと思いますか?

 

収入の不安定さです。メインでやっていた定期的な業務契約が終了することもありますし、体調を崩したり、災害などがあった時などは収入が落ち込むことがあります。自分が稼働していないと収入が途絶えるというのは不安定なので、ストックフォトサービスなどで写真を販売するなど、自分が稼働していなくても収益を得る手段を作っておくことをお勧めします。

 

― クライアントとの料金をどのように決定しますか?

 

案件次第になりますが、自分の場合は、実際に撮影にかかる時間と編集作業などそれに付随する作業時間をあわせて算出することが多いです。駆け出しの時には撮影以外の編集に時間をかけてしまいがちですが、見積もりを出すときに撮影以外の作業時間のイメージを自分なりに持つことが重要です。

 

― Payoneerを使用すると、どのようにビジネスが拡がりますか?

 

外貨の受取りが楽になりました。Payoneerを使いはじめたのはGetty Imagesから案内があったからです。Getty Images は、アカウントにはドルでロイヤリティ報酬があり、銀行口座などで日本円で受取る仕組みです。以前は、支払いのたびに毎月必ず銀行から送金の確認に関する電話がかってきていました。この報酬をPayoneerで受取るようになってからは、自動的に銀行に日本円で振り込まれているので、外貨を受け取っているという意識が全くなくなりました。Payoneerは手数料がお手頃なところも魅力です。

 

また、以前アメリカの建築系雑誌へ写真を販売したことがありました。現在、海外との取引はあまりありませんが、こういう時にPayoneerアカウントがあれば、支払いを受取るときに話が早くて便利だと思います。

 

― フリーランスのフォトグラファーをはじめたばかりの人に一つアドバイスするとすれば、それは何ですか?

 

これは自分も駆け出しのころにいただいたアドバイスなのですが、報酬の多い少ないで自分の力をセーブせずに、常に全力を出し切ることをお勧めします。フォトグラファーはすべての仕事が作品です。いい作品を見てくれている人は必ずいるので、報酬が安いからといって手抜きした仕事をしないことが大切です。

 

そのためにも、料金設定はとても大切です。報酬が安いからと手抜きになるような仕事を受けなくてもいいように、ある一定以下の金額では仕事を受けないという報酬のラインを決めておくことも一つの手です。

 

― フリーランスのフォトグラファーとして仕事をし始めたばかりの人に、どのプラットフォームを勧めますか?

 

どのプラットフォームがお勧めというのはありません。ストックフォトサービスやクラウドソーシング、マッチングサービスなどたくさんありますが、単にプラットフォームを利用して仕事をすることよりも、そこを通じて自分の作品に対して意見をくれる、自分の持ち味を気づかせてくれる環境に身をおくことが大切だと考えています。そうすることで自身の成長につながり、いい作品作りにつながっていくからです。それが私の場合、たまたまGetty Images だったのです。

 

― 実際に生計をたてていくために、フリーランスのフォトグラファーとして収入を得るコツなどがあれば教えていただけますか?

 

生計をたてられるようになったと感じるまでの道のりは長いため、焦らずに気長に構えてください。

はじめは色々チャレンジしてみて、自分の写真の持ち味、自分のスタイルを見つけてください。このためには、繰り返しになりますが、自分の持ち味を引き出してくれる環境に身をおくことが大切です。自分に正直に、できないことをやりすぎず、自分のスタイルが見つかれば、それからいい作品作りにつながり、仕事が入ってくるようになります。そうすれば、収入は自然とついてきます。

 

Website:http://koheihara.com/

Facebook:https://www.facebook.com/Kohei-Hara-photography-1429780483931333/

Instagram:https://www.instagram.com/harakohei/

 

 

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