世界市場を形成するマーケティングの主要動向
編集者メモ：本ブログは、Essay SupplyのコマーシャルディレクターであるLeona Henryson氏のゲストブログです。
ターゲットとなる顧客にリーチし、売上を増大できるマーケティングキャンペーンを計画するなら、最新のマーケティング動向を把握することが重要です。すでに実施している戦略をただ強化するだけかもしれませんし、全く新しい戦略かもしれません。どちらにしろ、それらのすべてをうまく活用すれば、目標を達成することにつながります。以下に、マーケティング計画に含めるべき重要な動向の一部を紹介します。
1.スマートフォンとタブレットによるマーケティング
デスクトップやノートPCはまだ消え去ってはいませんが、スマートフォンやタブレットの出現により、消費者が望む商品やサービスに関する情報を探す方法は一変し、マーケティングの専門家が消費者とつながる方法も変化していきました。
Statcounterが収集したデータを用いて作成したこのグラフによると、2016年11月から2017年11月の期間における、世界で最も一般的なモバイル画面解像度は次のとおりでした。
- 360×640 – 41.11%
- 375×667 – 9.58%
- 720×1280 – 5.16%
- 320×568 – 4.55%
- 414×736 – 3.79%
- 320×534 – 3.46%
ここで、ランディングページ、ウェブサイト、および広告に対して、大画面に合わせたデザインは止めた方が良いとわかります。必要なものは、より小さな画面上でも見た目が優れており、すばやく読み込めるインターネットマーケティングの素材なのです。
2.サイトコンテンツを更新して追加する
関連性の高いコンテンツは、20年以上にわたりオンラインマーケティングの定番となっています。ページ上に表示されるコンテンツや広告に使用されるコピーが、確実に情報を提供し、魅力的であり、それを読んでいる消費者のニーズに直接アピールできたら良いと思いませんか？
最新のGoogleアルゴリズムの微調整によって、コンテンツを作成する状況が一変し、これによりあまりにも多くのオンライン起業家が混乱させられています。この件に注意を払う必要はありますが、検索エンジンにとって最大の関心事項は、可能な限りターゲットを絞った結果を検索者に返すことです。
それは、特定の単語やフレーズを繰り返す回数をカウントするのではなく、ウェブサイトをさらに深くクリックするかどうかを測定することで、そのコピーが訪問者とどれだけ強くつながっているかを判断することによります。
コンテンツは単なる言葉ではないことを忘れないでください。オンラインで表示する画像も、時々更新する必要があります。提供する商品について重要なことを伝える画像があれば、いくつか追加してください。効果的に連携した画像、図表、文言はページランキングをアップし、消費者が簡単に見つけやすくなります。
コンテンツの更新頻度を確認してみましょう。過去数十年間にわたってオフラインマーケティングで適用されていた基準から始めます。少なくとも18ヶ月に1回はすべてを更新する必要がありますが、オンラインの豊富な情報と、最近の消費者の関心の持続期間が短いことを考えると、少なくとも10〜12ヶ月に1回は更新することを検討してください。
3.ユーザー生成コンテンツで成長する
現実的に見て、コントロールできているのは、マーケティング体験の一部だけです。それは悪いことではありません。ユーザー生成コンテンツは、人々が他のユーザーと共有できる最も重要な手段の1つです。ページへのバックリンクを含んだ、ブログ投稿に気を配ってください。サイトの一部がSNS上で共有される頻度を見落とさないでください。誰が共有しているのか、何に反応しているかを知ることは、マーケティング活動に、さらに多くの方向性をもたらし、その努力によって生み出される利益を増大させられるのです。
今日のシェア駆動型世界では、マーケティング計画全体をコントロールできるようになるとは思わない方が良いでしょう。その多くは手には負えるものではなく、SNSアカウントをフォローして、商品レビューを第三者のサイトに投稿し、ブログ投稿にコメントする人々が、ブランドの周りを取り巻くコンテンツの大半を占めることになります。
4.今日でもEメールマーケティングは効果的
誰かがEメールマーケティングは終わったと言っても、無視しましょう。Eメールキャンペーンは、依然として消費者にリーチできる最も費用対効果の高い方法の1つです。疑わしいEメールアドレスリストを購入するのではなく、オプトインEメールリストを作成すれば、費用対効果は高まります。ウェブサイトやブログと同様に、Eメール本文の質の高いコンテンツは注目を集めることができ、より多くのセールスを生み出します。また、Eメールなら、自分のパートナーネットワーク内で簡単にシェアすることができます。
5.ショートメッセージマーケティング
ほとんどの消費者はスマートフォンを持ち歩いているので、マーケティングの一環としてショートメッセージは最新のトレンドの1つになっています。EメールやSNSの長文の投稿に時間を費やしたくないと考える人々が利用するのが、ショートメッセージです。短くてもわかりやすく、魅力的なテキストを作成して、常にフォローリンクを挿入してください。キャンペーンには適正なリストのみを使用してください。販売する商品に関心のない人々にメッセージを送りつければ、あなたの評判は間違いなくガタ落ちすることでしょう。
Eメールマーケティングと同様に、夢中になって多くのメッセージを送信し続けると、未承諾メールの送信を禁ずる連邦法に違反するリスクが発生しますので、最初に、Eメールニュースレターを受け取ることの承諾を得なければいけません。昨今、オンラインプライバシーへの憂慮が非常に強く、広告ブロック技術および仮想プライベートネットワークソフトパッケージの使用が増加しています。しかし、興味深いことに、インターネット接続ではなく、セルラーネットワークを介してのみ使用できるテキストメッセージに限っては、通常怪しいものでも、ブロックしたり暗号化することがないのです。
6.一世代だけに注力しない
インターネットが普及する以前、マーケティングの専門家は、消費欲旺盛なベビーブーム世代を追いかけていました。ワールドワイドウェブの出現により、人々がさまざまな会社について調べる方法を変え始めた時期に、ベビーブームの次の世代を捉える動きがありました。そして最近では、多くのキャンペーンがミレニアル世代に注力しています。
今日、マーケティングで進展している動向は、 1つの世代だけに注力しない、というものです。地域、所得水準、文化、レクリエーションの動向をより重視しましょう。これらはすべて年齢の障壁を超えて、何世代にもわたる消費者にアピールすることができます。さらに包括的な戦略をとるならば、より広範囲の人々に簡単にリーチできることに驚くでしょう。
最後に
さらに考慮すべき動向も、あります！来年の今頃は、それまでの動向が衰退するか、完全に消え去っているものがある一方で、新しい動向も加わることでしょう。最新の動向を常に把握し、可能な限り広範な潜在顧客基盤にリーチするうえで、どのように役立つのかを判断し、要素を組み合わせたプロセスを考案することが大切です。そのプロセスをゆっくりと実行し、反応を確認し、収益につながらないのであれば、修正しましょう。長期的には、キャンペーンで現在の動向を最大限に活用することで、予想もしなかったほどの収益を上げることができるでしょう。
Leona Henryson氏は、フリーランスのライターで、Essay SupplyのUXデザイナーです。また、彼女は様々なブログに寄稿しています。オフの時は、水泳、ハイキング、そして冬はスノーボードを楽しんでいます。